iPhoneのバックアップ保存場所を外部ドライブに変更する。「Link Shell Extension」
iPhoneのバックアップ保存場所を外部ドライブに変更する方法(Windows)
iOS6.3が出たのでOSを更新しようとPCにiPhoneを繋いでiTunesを立ち上げました。
OSのアップデートに先立ってiPhoneのバックアップが行われるのですが、ここでCドライブの容量がいっぱいになってしまって、バックアップできない!
依然持っていたiPhoneバックアップや削れるものはすべて削りましたが、そもそも64G近いバックアップを内蔵ドライブに保存することが問題と思い、あまっているドライブをEドライブにして保存することにしました。 早速調べてみたところ、一番分かりやすかった下記サイトでこれを試みることにしました。
http://www.gigafree.net/system/explorer/hardlinkshellextension.html
ジャンクションでe:~backupをe:~backupに飛ばす
iTuneはCドライブに保存しているつもり。 実際はEドライブに保存。Cドライブの容量は消費しない。
リンク元:E:iPhoneBackupBackup
リンク先:C:Documents and Settings「ユーザ名」Application DataApple ComputerMobileSyncBackup
Explorer右クリックから特殊なリンクを作成!「Link Shell Extension」。
Link Shell Extension
● Link Shell Extensionの説明
ハードリンク / ジャンクション ・ポイント / シンボリックリンク を、簡単に作成できるようにするソフト。ファイルやフォルダの右クリックメニューから、ハードリンクやジャンクションポイント、シンボリックリンク を、簡単に作成できるようにします。
作成したハードリンク / ジャンクション ・ポイント / シンボリックリンク のソース (リンク元)を、ファイルやフォルダの 「プロパティ」 画面から確認できるようにする機能も付いています。
「Link Shell Extension」 は、ハードリンク / ジャンクション・ポイント / シンボリックリンク 作成機能を、エクスプローラの右クリックメニューに追加するシェルエクステンションです。
【 ハードリンク 】 とは、ファイルに “ 別の名前 ” を付ける機能のことで、【 ジャンクション 】 とは、フォルダに“ 別の名前 ” を割り当てる機能のことを言います※1。
※1 あるファイル / フォルダを、異なるパスから開けるようにするワームホール的な機能。
例 : C:¥tmp¥bd¥skin¥default¥gigafree.txt を、C:¥test¥test.txt (ハードリンク) からでも開けるようにする (逆も然り)。
ちなみに、ハードリンクはドライブをまたいで貼ることができない。
【 シンボリックリンク 】 とは、ファイルやフォルダに “ 別の名前 ” を割り当てる機能のことで、上記二つを組み合わせたような機能のことを言います※2。
※2 ジャンクションは2000 以降のOS のみで、シンボリックリンクはVista / 7 でのみ使える。
また、いずれの機能もNTFS 環境でしか使えないので注意。
いずれも感覚的には “ ショートカット ” に近いですが、これらは全て
- 本物として (本物を) 開くことができる
(本物の “ 別名 ” なので) - 本物 (ソースファイル / フォルダ) と同じように扱える
- 本物なので、編集すればソースファイル / フォルダ にも、変更が生じる
(当然、ソースファイル / フォルダ を編集すれば、ハードリンクなどにも変更が生じる) - ファイルサイズがゼロ
という特徴を持っています※3。
(厳密に言うと結構違うが、大体こんな感じ)
※3 言ってみれば、一つのパソコン内での “ 共有ファイル / 共有フォルダ ” のような感じ。
尚、ジャンクション ・ポイント / シンボリックリンク に関しては、ソースファイル / フォルダ をリネームしたり削除したりしてしまうと、機能が無効になってしまうので注意。
(この特徴はショートカットに似ている)。
ハードリンクに関しては、ソースをリネームしたり削除したりしても問題なく使える。
基本的な使い方は以下のとおりです。
ダウンロード
Visual C++ 2005 SP1 ランタイム
Link Shell Extension (3.4Mb)
インストール
- セットアップファイルを実行すると、「Link Shell Extension Language」 というダイアログが表示されるので、プルダウンメニューをクリック → 「Japanese」 を選択します。
- インストールが完了すると、エクスプローラが再起動します。
file:///C:/Program%20Files/LinkShellExtension/Doc/linkshellextension.html
【Visual C++ 2005 SP1 ランタイム】 - vcredist_x86.exe for VS2005 SP1, version 6195/June 2011 (2.6 Mb)Link Shell Extension (3.4Mb)
ハードリンク 編
- ハードリンクのソースとしたいファイルを右クリックし※4、「リンク元として選択」 を選択します。
※4 複数選択可 - ハードリンクの作成先とするフォルダへと移動し、何もないところで右クリック → 「リンクを作成」 →
「ハードリンク」 を選択します。 - すると、表示中のフォルダ内にハードリンクが作成されます。
- これで、ソースファイルをハードリンクからも開けるようになっています。
(逆も然り)
ハードリンク (フォルダのクローン) 編
- 「Link Shell Extension」 には、指定したフォルダ以下の全ファイルに対するハードリンクを作成し、フォルダの “ クローン ” を作成する機能が付いています※5。
※5 ディレクトリ構造もそのままコピーされる。
このクローンフォルダの作成方法は以下のとおり。 - クローンフォルダのソースとしたいフォルダを右クリックし、「リンク元として選択」 を選択。
- クローンフォルダの作成先とするフォルダへと移動し、何もないところで右クリック →
「リンクを作成」 → 「ハードリンクの一括作成」 を選択します。 - すると、表示中のフォルダ内にクローンフォルダが作成されます。
- これで、ソースフォルダ内にあるファイルを、クローンフォルダからも開けるようになっています※6。
(もちろん逆も可)
※6 ジャンクションとは違うので、“ クローンフォルダを開く = ソースフォルダ を開く ” ではない。
ジャンクション 編
- ジャンクションのソースとしたいフォルダを右クリックし、「リンク元として選択」 を選択。
- ジャンクション・ポイントの作成先とするフォルダへと移動し、何もないところで右クリック →
「リンクを作成」 → 「ジャンクション」 を選択します※7。
※7 ソースがドライブの場合、「ボリュームのマウント」 でも良い。
ジャンクションとの違いが分からないが… - すると、表示中のフォルダ内にジャンクション・ポイントが作成されます。
- これで、ソースフォルダをジャンクション・ポイントからも開けるようになっています。
- 作成したジャンクション・ポイントを削除する時は、削除したいジャンクション・ポイントを右クリック → 「ジャンクションの削除」 を選択すればOK。
(ソースがドライブの場合は 「ボリュームのアンマウント」 )
シンボリックリンク 編
- シンボリックリンクのソースとしたいファイル / フォルダを右クリックし、「リンク元として選択」 を選択.
- シンボリックリンクの作成先とするフォルダへと移動し、何もないところで右クリック →
「リンクを作成」 → 「シンボリックリンク」 を選択します。 - すると、表示中のフォルダ内にシンボリックリンクが作成されます。
- これで、ソースファイル / フォルダ を、シンボリックリンクからも開けるようになっています。
シンボリックリンク (フォルダのクローン) 編
- これは、ハードリンクの時とほとんど同じです。
まず、クローンフォルダのソースとしたいフォルダを右クリックし、「リンク元として選択」 を選択。 - クローンフォルダの作成先とするフォルダへと移動し、何もないところで右クリック →
「リンクを作成」 → 「シンボリックリンクの一括作成」 を選択します。 - すると、表示中のフォルダ内にフォルダのクローンが作成されます。
- これで、ソースフォルダ内にあるファイルを、クローンフォルダからも開けるようになっています※6。
そのほか、作成したハードリンク / ジャンクション・ポイント / シンボリックリンク を右クリックし、
「プロパティ」 → 「リンク」 タブを開くと、リンク先のファイル / フォルダ を確認したりすることもできます。
(参考)
http://memo-log.9999ch.com/2011/01/26/499
http://iphone2010newbie.blog41.fc2.com/blog-entry-141.html
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