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この記事は 2014年07月25日 に以下のカテゴリに投稿されました Arduino Blog, MultiWii, ドローン.

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マルチコプター : 飛行までに必要な物 – 充電池

電池 リチウムポリマー電池 (2次電池、何本かあると良いです)

小型軽量で容量が大きく大電流を流せることが条件です。

2次電池の進歩はめざましく、ニッケルカドミウム電池から始まり、ニッケル水素電池・リチウムイオン電池などの様々な種類の2次電池(充電可能)がありますが、今のラジコンの世界ではリチウムポリマー電池がよく使われます。

3 セル(1セルは3.7Vなので11.1V)で 2000mA 程度のものを用意します。電圧・容量・大きさ(重さ)から考えると小型軽量で大電流を流すことの出来る高性能な電池です。およその大きさは 105 x 33 x 24 ミリ程度です。

リチウムポリマー充電池

リチウムポリマー充電池

電池を選択する上でのポイントの1つは、使用されているコネクターをそろえておくことと、できれば放電能力が高いほうがよいのですが、放電能力が高いとそれなりにお値段もあがるので、今販売されているごく普通の20~30C程度のものでよいと思います。

コネクターは昔から使われている Tコネクタでも良いですが、どちらかというと海外では最近 XT60 と呼ばれるタイプのコネクタが使われることが多いようです。
先日通販した電池も XT60 コネクタ仕様だけが用意されていました。今後はこっちは主流でしょう。正しく使えば端子が隠れているのでショートすることなどの心配をする必要も無いと思います。

T コネクター

T コネクター

XT-60 コネクター

XT60 コネクター

下記の画像の上が従来からよく使われている T コネクタ、下が比較的新しい XT60 コネクタです。

リチウムポリマー電池は高容量で大電流を流すことができますが、取り扱いには注意が必要です。
充電時には必ず専用の充電器を使います。
セル間の電圧を測定しながら充電を進めるバランス充電機能を装備した充電器を必ず使用して充電します。
充電器の設定を誤ったり、専用の充電器以外の充電器を使ったりすると、電池が熱くなり、セルが膨れて、最終的には、爆発・発火といった事故が発生する事もありますので、必ず専用の充電器を使い、その設定にも誤りが無いよう十分に注意して充電します。
最近のリチウムポリマー対応の充電器には、これらの安全装備が備わっていますので、説明書をよく読み、正しく使用してください。
また電池が衝撃などにより内部のセルが破壊されているような場合は、上記と同様にトラブルとなりますので、取り扱いには十分注意します。

2000mA 程度の容量の電池を用意し、満充電とすれば飛行時の条件にもよりますが、10分程度は飛行が可能です。

ここまででも何度か『C』 というのが出てきましたが、20C とか30C とかです。この数値は放電・充電に使われますがここでは主として放電時の数値として扱います。

1Cはその電池が1時間に放電が可能な容量をさします。11.1V 2000mA の電池で 20C 対応ならば、2000mA x 20倍の放電能力を持つ電池という意味です。こんな電池が一般的になっていますが、よく考えてみると2Aの20倍ですから40Aもの電流を流すことの出来る訳ですから、電気的に考えても侮ることは出来ません。
取り扱い・配線等には十分な注意が必要です。

ただし、流れる電流はその負荷(モーターなど)やその状態によって変わりますから、この最大電流値をアンプなどがサポートしていないとダメだというわけではありませんので覚えておいてください。

出来れば電池は複数本用意しておきます。
これは調整時にも使用しますし、飛行を行う際にも1本だと何かと満足できない事もあるので、いくつか持っていた方が良いと思います。
電池の使用頻度が偏らないように番号を振っておくと良いです。

下の画像をよく見ていただくと、コネクタが2つあるのがわかります。1つは先記した、充電用のXT60コネクタですが、もう1つのコネクタは、充電時に専用充電器に接続しそれぞれのセル単体の電圧等を測定し、安全な充電を行うためのコネクターで、バランス充電用のコネクターです。

コネクタ (バランス充電)

コネクタ (バランス充電)

次回は充電器について説明します。


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