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この記事は 2014年07月27日 に以下のカテゴリに投稿されました Arduino Blog, MultiWii, ドローン.

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マルチコプター : 飛行までに必要な物 – MultiWii を選ぶ(フライトコントローラ)

フライトコントローラ (MultiWii) を選ぶ

今回は、MultiWii をターゲットにして進めます。MultiWii SE とか、MultiWii Pro とか MultiWii もいくつかの種類があります。

おそらく最初は MultiWii SE と PRO の選択で悩むと思います。実はその通り悩みました。

違いは 搭載されている CPU が違うこと、それにより I/O の数も違うので、MultiWii PRO の方が多くの周辺装置を付加することが出来、USB などのポートが装備されています。
ただし、大きさ・重さは MultiWii SE の方が小さく軽いので、有利です。
飛行する物体に搭載するので、小さく軽い方が良いとは思いますが、機能的に見ると、大きさが大きいボードは機能が多いです。(当たり前か)

またコンピュータ(CPU)自体も処理能力の高い物が搭載されていたりもします。
MultiWii PRO には ATMega2560 が、MultiWii SE には ATMega 328P が使われています。

マイクロコントローラATmega328 – MultiWii SEATmega2560 – MultiWii PRO
動作電圧5V5V
デジタル入出力
()内はPWM出力
20本(6本)70本(15本)
アナログ出力(DAC)
アナログ入力6本(10bit)16本(10bit)
フラッシュメモリ32KB256KB
SRAM2KB8KB
EEPROM1KB4KB
クロック16MHz16MHz

上の表は、ATMega328 と ATMega2560 の入出力ピンの数などを比較した表です。

MultiWii SE だと、設定や他のセンサーを搭載する際に、それを接続するためのポートが不足し、他のインタフェースに変換する物を用意する必要があったり、設定を行うためにも同様にアダプタ(?)が必要だったりします。
理解が深ければ、まぁなんてことは無いことだともいえますが、部品を少なくすることは、トラブルを未然に防ぐ方法の1つであるとも思います。
MultiWii Pro だとボード上にほとんどの物は準備されているので、ちょっと自信の無い場合や、もしも将来的には拡張して・・などを考えている方は、こちらを選択した方が良いかもしれません。
MultiWii SE だといろいろな物を準備して、それを実現するわけですが(それがまた楽しいのね)特に最初だと、なかなか大変なことになるかもしれません。

また、様々な会社が様々な部品を使ってオープンソースで公開された情報を元に基板を作っているのが現状です。
基板に搭載されたセンサーの種類など、全てがわかり対処が出来ればよいのですが、難しい場合もあるようです。
ですから最初は、素性のはっきりしたボードを使うことが、早道かなぁとおもいます。(楽しむ分には別に良いんですけど)具体的には CRIUS とか HK とかのブランド物です。

値段の安い物を見つけ慌てて購入すると後々ハマルことが多いような気がするので、ご自身のスキルと考え合わせ、良く考慮して購入しましょう。マルチコプターの心臓部です。

具体的に MultiWii SE の場合必要となるであろう品物は、FTDI インタフェースかと思います。SEと銘打っている品物でも USB ポートをサポートしている品物など様々ですので、必要に応じて用意をします。また、オプションの GPS を装備するためには、I2C GPSインタフェース基板が必要となります。

ここでは最初なのでホビーキング(HK)で購入した MultiWii Pro の使用を前提に進めていきます。これ、 I2C GPS モジュールが付いてきて、$64.99 だから、やっぱり安いよね。

MultiWii SE/FTDI/I2C/Bluetooth も手元にありますので、機会があれば合わせて紹介していきますね。ちなみに、下記の画像の上が MultiWii Pro で、下が MultiWii SE です。

MultiWii PRO

MultiWii PRO

MultiWii SE

MultiWii SE

搭載されている CPU が違い、Pro は Mega2560、SE は Mega328P が搭載されていますが、全然大きさが違いますよね。
基板全体を見ても、I/O (入出力)の数が異なるなどの相違点があります。
PC と接続するインタフェースも、Pro は USB ポートが標準となっていますが、この SE には USB ポートはありません。従って FTDI インタフェースが必要です。

次回は設定に必要な物を紹介します。


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