ホビーキングで購入した MultiWii Pro と UBLOX NEO-6M GPS モジュールを接続してみます。
まずは購入した GPS モジュールを単体で設定します。その後 MultiWii Pro と接続しますので、おそらく説明は数回にわたると思います。でも、作業自体はそれほど難しいわけではありません。要所を押さえて進めれば、簡単です。
UBLOX NEO-6M GPS は国内のヘリモンスターさんで購入しました。これ安価なのですねぇ。
このNEO-6M GPS モジュールは、UBLOX 社の製品で、同社からテストと設定を行うためのアプリケーションが無償で提供されています。のホームページからダウンロード出来る U-CENTER なるアプリケーションです。U-CENTER のダウンロードのページは以下の通りです。(日本語)
http://www.u-blox.com/ja/evaluation-tools-a-software/u-center/u-center.html
zip による圧縮ファイルですから、ダウンロード後、展開して準備しておきます。
NEO-6M GPS モジュールと PC の接続はシリアル通信で行います。FTDI インタフェースを使います。
FTDI インタフェースと NEO-6M GPS モジュールを接続するためには、ケーブルが必要です。
秋月電子などで入手出来るピンヘッダーと(今回使うのは画像右の左側のオス)NEO-6M GPS モジュールを購入したときに付属してきたケーブルを使って作ります。
NEO-6M GPS モジュールのコネクタは、なんと4つもあります。使うのは1個なんですけどね。
GPS の信号は、シリアル通信により出力されますから、必要なのは TX/RX/VCC(+5V)/GND の4本です。
わかりやすいように少し大きめの画像にしました。
各コネクタは
① Easy コネクタと呼ばれるらしいこの GPS モジュールの機能全てが集約されたコネクタ
ピンアサイン(上から)
TXD – GPS信号 シリアル通信 送信データ
RXD – GPS信号 シリアル通信 受信データ
GND – GND アース(共通)
VCC – +5V 電源(共通)
SCL – コンパス信号 I2C データ (シリアルクロック)
SDA – コンパス信号 I2C データ (シリアルデータ)
② コンパス信号用のコネクタ (I2C で入出力)
ピンアサイン(右から)
GND – GND アース(共通)
VCC – +5V 電源(共通)
SCL – コンパス信号 I2C データ (シリアルクロック)
SDA – コンパス信号 I2C データ (シリアルデータ)
③ GPS 信号用シリアル通信コネクタ (コネクタ縦向き)
ピンアサイン(右から)
VCC – +5V 電源(共通)
RXD – GPS信号 シリアル通信 受信データ
TXD – GPS信号 シリアル通信 送信データ
GND – GND アース(共通)
④ GPS 信号用シリアル通信コネクタ (コネクタ横向き)
ピンアサイン(右から)
VCC – +5V 電源(共通)
RXD – GPS信号 シリアル通信 受信データ
TXD – GPS信号 シリアル通信 送信データ
GND – GND アース(共通)
③と④のコネクタは同じ形状のコネクタで、コネクタの向き(縦と横)が違うだけで、同じように見えますが、コネクタ差し込む方向が異なりVCC(+5V)とGND(アース)が逆方向になりますので、注意が必要です。
また、それぞれのコネクタには、全く同じ信号がでていますので、どのコネクタを使用しても結線に誤りがなければ、動作に変わりはありません。
さて、ケーブルを作りますが、FTDI 側のピンアサインは、以下の通りです。
FTDIのピンアサイン(コネクタ側から見て右から)
DTR – データーターミナルレディ(今回は未使用)
TXD – 送信データー
RXI – 受信データ
VCC – +5V 電源
CTS – クリアツゥーターミナル(今回は未使用)
GND – GND アース
ですから、今回は NEO-6M GPS モジュールの④のコネクタを使い結線することにして、
FTDI NEO-6M GPS ④
DTR(未使用)
TXD – RXD
RXI – TXD
VCC – VCC
CTS(未使用)
GND – GND
のように、RXDとTXD がそれぞれクロスしたケーブルを作ります。
ケーブルの結線を良く確認して、から FTDI と NEO-6M GPS モジュールを接続し、PC につながっている USB ケーブルを FTDI インタフェースにつなぎます。とりあえずこの段階では、NEO-6M GPS モジュールのグリーンの LED が点灯していれば、電源は無事に供給されていることになります。
次に UBLOX のホームページからダウンロードした U-CENTER というソフトウエアを起動します。NEO-6M GPS モジュールなどの設定とテストを行うことの出来るソフトウエアです。
起動直後はこのような画面です。
画面の左側2段目にこのようなアイコンの集まりがあると思います。
最初にのアイコンをクリックします。このアイコンボタンは、転送速度を自動的に検出してくれるボタンです。あらかじめ NEO-6M GPS モジュールが設定されている転送速度がわかっている場合には、その左側のドロップダウンリストで、転送速度を指定することも出来ます。
次にこのアイコン(ドロップダウンリスト)をクリックし、FTDI が使用している COM ポートを指定します。
COM ポートの指定を行うと、U-CENTER は直ちに接続されている GPS モジュールと通信をはじめます。
このように COM ポートを指定したアイコンがグリーンとなり、画面右下のエリアでは
GPS との通信が行われる毎に、左の緑のアイコンが点滅して表示がされます。通信が正常に行われていない場合は、このエリアのアイコンはグレーアウトのままです。
さて、ここまでで NEO-6M GPS モジュールの設定準備が整いました。
次はいよいよ MultiWii Pro と接続を行うために必要な NEO-6M GPS モジュールの各種設定を行います。
電子機器が大好きです。
プログラムを書くのをお仕事としていたこともあるので、両方できる PIC や Arduino を使って、いろいろな(役にあんまり立たない)ものを作っています。
実は UNIX 関連のお仕事も長かったので、Raspberry Pi もお手の物なのですけれど、これから触る機会が多くなるのかなぁ。
ボチボチ行きますが、お付き合いください。
若いころの写真なので、現時点では、まだ髪の毛は黒くてありますが、お髭は真っ白になりました。
愛車の国鉄特急カラーのカスタムしたリトルカブで、時々、秋月電子通商の八潮店に出没します。