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この記事は 2014年10月13日 に以下のカテゴリに投稿されました SIM Blog, Smart Phone.

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SIM ロック解除と NTT のセット割りは盛り込まれたけど2年縛りやクーリングオフは見送り

なんどかこのブログでも触れていますけれど、総務省の情報審議会が検討している2020年代に向けた情報通信施策についてのお話。

総務省

総務省

これは元々2011年に施策された電気通信事業法の附則で3年後にその有効性や適正を検証する事が明記されていて、これを実行しているんですね。

で、今回最終報告書ってのが出たのですが、施策として盛り込まれたのが、

  • SIM フリーの義務化
    これは、2015年度から SIM ロックを掛けない、または一定の期間が過ぎた後、利用者の負担無く端末を SIM フリーとする。また、SIM フリーとなった端末の利用を進めるために、APN 情報の開示など、設定情報についても併せて開示を行う。
  • NTT による光回線の卸売りの認可
  • 携帯市場において高いシェアを持つ事業者に対する、禁止行為の規制の緩和
    この2つは NTT グループによる固定回線と携帯回線を同時に契約する場合に、既に他社でも行われているセット割を可能とする。

盛り込まれた内容は他にもありますが、一般人に関係がある事項はこのぐらいかと思います。

さて、今回残念ながら盛り込まれなかった事項は、

  • 2年縛りの規制
    ご承知のとおり、一度契約すると2年間はバカ高な違約金を払わないと、解約できずしかも最初2年間を過ぎたら定められた短い期間内に手続きを行わないと、更に2年間の契約が適用されるワナに近い契約形態を見直すという事でしたけどダメ。
  • クーリングオフ制度
    なんでもそうだけど、購入後こんなはずじゃなかったなんてことは良くある事。
    試用後やっぱりやめたってのを実現しようとしたけれど、これもダメだって。
    iPhone6 でかすぎるからやめた!元に戻す!なんてのが出来るはずだったのにね。
  • 多額のキャッシュバックに対する直接的な指導
    まぁやり過ぎっていうのは、良くないし、最終的にはこれらのツケは消費者に戻ってくるものだからね。これの問題は、例えばホントにありがたい長期間契約者の負担を増している場合があるように思える事。こりゃおかしいと思うし、そうであってはならないんじゃないのかなって思うがダメ。

以上がざっくりした内容です。

でもこれ、よく考えると意味はあるのかな。

端末は別の会社が作っているわけだし、SIM フリーの状態で、そこから自由に買えるようにすればいいんじゃないかと思うんだけど。

NTT のセット割りについても、これは普通の事だとは思うのだけど、70%を超えるような利用率があるようなので、他は大変でしょうねぇ。
市場が活性化すればよいのだけど、なんかあんまりそう感じないし、現時点ではドコモ向け優遇策に見えちゃう。

盛り込まれなかった内容については、非常に残念なのは2年縛りの規制が見送られた事。
本当に MVNO を推進とか考えているのなら、ぐちゃぐちゃにはなるだろうけど、これなくさなければ。
だっていい話があって、移行しようって言ったって、できないんだよ。
へんてこな契約形態が災いして。
費用なんかナシですぐに MVNO に移行できればすぐにその効果が実感できるけど、それが出来ないでしょうよ。
常に計算して損益分岐する事考えてなんてホントバカらしいね。
こんなことする人いないから、結局 MVNO に移る人は多くはならないと思う。
あっちは解放するけど、こっちで縛ってやれってか・・
少なくとも1年ぐらいの縛りにしたらどうか?
スマートフォンだって毎年新しいの出すだろ。

わかっているのか圧力に負けたのか・・

かなり残念な内容だな。

関連のリンクを下記に示します。

総務省

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