前々から噂にはなっていましたが、Google が新たに始める携帯サービスの Project Fi について書いてみます。
少し前に Google から正式発表があり、そのほぼ全貌が明らかになりました。
日本での携帯事情を考えると、大きく異なる点が多く、理解しにくい部分も多々あるのですが、これは本当にこうあるべき、とか、思う、すばらしい内容になっていると思います。
日本にもこのようなサービスが行き渡ると、全く違った事になってくると想うのですが、ずいぶんと先の事になるような気がして、すごく残念です。
さて、今回発表された Project Fi の内容です。
Project Fi は今のところ、Google の Nexus シリーズ向けに提供される、Google が考える理想のスマートフォンを目指しているのと、同じように、新しい通信サービスの形を Google みずから提供する試みであると述べています。
具体的には、
ざっくりとはこんな内容で、もう少し掘り下げると、以下のようになります。
携帯キャリア
現時点では、米国内の Sprint と T-Mobile US に対応し、どちらのキャリアでも自動的に切換がおこなわれ、ユーザは料金も含めて、意識する必要は無い。
Google が運営するセキュアな環境が保たれた Wi-Fi スポットのエリア内で通信が可能な場合、こちらでの通信にシームレスに切換が出来る。データー通信はもとより、通話や SMS もこの Wi-Fi 環境で利用が可能となる。
課金
年間契約などの契約は一切必要無く、使用したデーター通信量に対しての課金のみがおこなわれる。
基本料金 $20 + モバイルデータ通信が $10ドル / GB の月額負担のみ。
基本料金には米国内通話と SMS 無制限、国際 SMS 無制限、低価格の国際通話、120ヶ国以上のネットワーク対応する。
LTE による通信は 1 GB / $10、未使用分は、1 ドル単位で繰り越し可能。
その他
Wi-Fi 接続時でも通話・SMS の発信・受信が可能。
Wi-Fi 通話からモバイルネットワークへ途切れず切り替えが行なわれる。
マルチデバイスでの利用に対応し、ひとつの番号でタブレットや PC でも着信・発信が可能となる。
もちろん Wi-Fi テザリングにも対応。
Google の ID と、電話番号がヒモ付けされるので、Google の各種サービスも連携して利用できるようになる。
現時点では、米国内限定の招待制として Early Access Program が始動していて、Project Fi への加入を募集しています。
現時点で対応しているスマートフォンは Nexus 6 のみとなっています。
これのスバラシイのは、複数のキャリア間でのシームレスな回線切り替えに加え、エリア内に入れば、Wi-Fi にも同様に切り替わり、利用者にそれを意識させないところでしょう。
また、課金システムも使った分だけと言う、超わかりやすいシステムとなっているので、端末サポートだのなんだのと言う、割引プランも全く無いのですが、単純明快で、わかりやすいと思います。
端末(スマートフォン)は、別途購入する必要が生じますが、別に家電だってそうなんだから、何も問題は無いのでは?
というか、こうあって欲しいと思うけど・・・
SIM ロックフリーみたいに、国をあげてバタバタしていて、利用者にメリットも無いような惨状となっている所と比べると、その差はなんなの?
って思いませんか?
最近ソフトバンクさん、お静かですけど、Sprint が参加されるという事なので、これ、進めてもらえませんかねぇ。SIM ロックフリーには徹底抗戦していたので、全く期待はしていませんけど、一応言っとかないと。
動画もありましたので、張っておきますね。
Google の Project Fi のページはこちらにあります。
電子機器が大好きです。
プログラムを書くのをお仕事としていたこともあるので、両方できる PIC や Arduino を使って、いろいろな(役にあんまり立たない)ものを作っています。
実は UNIX 関連のお仕事も長かったので、Raspberry Pi もお手の物なのですけれど、これから触る機会が多くなるのかなぁ。
ボチボチ行きますが、お付き合いください。
若いころの写真なので、現時点では、まだ髪の毛は黒くてありますが、お髭は真っ白になりました。
愛車の国鉄特急カラーのカスタムしたリトルカブで、時々、秋月電子通商の八潮店に出没します。