Apple からも製造元が異なり仕様も違う A9 チップが存在し、それは Samsung と TSMC という2つの会社が製造したものがあり、その違いを比較するために、各種のベンチマークが行われ、その結果が公表されています。
この問題の発端は、とあるユーザーがどうも他の同機種と比べると電池の減りが早いということ、ホームボタンが異常なほど発熱するということを報告(公開)したことから、始まっています。そこで、Apple も公式にコメントを出したのですが、A9 CPU チップの製造元の違いによる性能差(処理能力と電池の消費量)については、大きくても 2~3%程度としています。
その性能差(処理能力と電池の消費量)の違いについて述べている、様々な記事をみて、その結果を精査すると、性能差については、若干 TSMC の方が高い数値を示すベンチマークもあるのですが、確かに Apple の公式コメントの通り、2~3%の差にとどまっているようです。
しかし、ホームボタンが発熱をするという問題は、Samsung の A9 チップを使用しているモデルに限られるようなので、どうも眉唾ものかなぁ・・・
熱が出るということは、そこで電力を消費しているわけで、熱の発散があるものとないものとを比べれば、普通は熱を発散するほうが、同じ処理能力であれば、消費電力は大きいはずですね。
この発熱が 2~3%の差というのであれば、それでいいのですけれど、バッテリーの消費は、Samsung の A9 チップを使ったものが、2時間近くも早くバッテリー切れとなっている報告も多くあり、これは困った状況ですね。
A9 チップの違いとしては Samsung 製のものが 14nm、TSMC 製のものが 16nm の回路幅(製造プロセスルール)を使っているというけれども、おそらくは、NAND メモリや RAM ディスプレイも数社から入手し、同じように見えるけど、異なる部品を使って組み上げられているはずだから、細かい部分での違いがあることは事実なのでしょうけれどね。
14nm を採用したことにより、同じ処理を行うために必要な処理能力に必要な電力量は下がったけれども、発熱により電力が必要となる(?)ということなのか・・よくわからん。
こう考えてみると、部品の数だけパターンができてくるわけで、上記の4つの部材で各2社から部品を調達していたらと仮定したら、2 x 2 x 2 x 2 = 16通りのモデルが出てくるわけです。(部品数はもっと多いので、膨大な数になるでしょうねぇ実際には)
この組み合わせの中で、あるパターンのものだけが電池の消費が大幅に大きい事が事実であれば、これは問題です。
おそらくは、このような違いのあるものが、近くに存在することを避けるために、この国にはこのモデルとこのモデルといったような、販売時に振り分けも行っていると思うのだけどな。
ちなみにその判別方法は、ここでは紹介しませんが、アプリを使って A9 チップのモデル名を調べるとわかりますが、下記のようになっています。
iPhone 6s:
・N71mAP:TSMC製
・N71AP:サムスン製
iPhone 6s Plus:
・N66mAP:TSMC製
・N66AP:サムスン製
どうなんだろうな。
アプリは Google で 「TSMC 判別方法」とかで検索すると出てきますよ。
殆どが A9 チップのモデル名だけを得るアプリですけど。
巷では、あたりとか外れとか言われていますけれども、購入するときに指定するわけにもいかないだろうし、ダメ元でTSMC 製下さいって言ってみますか?
電子機器が大好きです。
プログラムを書くのをお仕事としていたこともあるので、両方できる PIC や Arduino を使って、いろいろな(役にあんまり立たない)ものを作っています。
実は UNIX 関連のお仕事も長かったので、Raspberry Pi もお手の物なのですけれど、これから触る機会が多くなるのかなぁ。
ボチボチ行きますが、お付き合いください。
若いころの写真なので、現時点では、まだ髪の毛は黒くてありますが、お髭は真っ白になりました。
愛車の国鉄特急カラーのカスタムしたリトルカブで、時々、秋月電子通商の八潮店に出没します。