中華製のデルタ型プリンターの組み立てに関する記事です。
10回目となりますが、今回の記事はPLA や ABS などの樹脂を溶かすエフェクター部分(プリントヘッド)の組み立てを行います。
非常に重要な部品ではありますが、簡単楽々ですよ。
必要な部材
Step – 1 プリントヘッドにヒーティングロッドを取り付ける
プリントヘッドには、0.4mm のノズル(真鍮製)とアルミ製のヒーティングブロックがすでに取り付けられています。
この部分は熱に強いロック材が使われねじ込まれているようですね。
ヒーティングロッドもすでにヒーターと温度を測定するセンサーがまとめられています。
まずはユニット化されているプリントヘッドにヒーティングロッドを取り付けます。
アルミ製のヒーティングブロックに開けられた穴にヒーター部分とセンサーを差し込み、固定はヒーター部分にあるイモネジ(六角)で締め付けます。(適度に)
Step – 2 プリントヘッドにカバーをかぶせるなどの作業
次にプリントヘッドを覆うカバー類の装着等を行います。
まずはカバー(一番大きな樹脂パーツ)にエンドストップスイッチを取り付けます。
所定の位置にあけられた穴にケーブルを通し、M2.5 x 16 の六角ビスを使い固定します。
プリントヘッドをカバーの中に入れます。
ケーブルは上から出るので、あらかじめ通してしまった方が良いのですが、ヘッドのすぐそばを急な角度で曲げなければならないので慎重に行った方が良いと思います。
上からプリントヘッドの固定パーツ(2種類)を使って M3 x 12 のビス2本と M3 ナットを使って挟む感じで固定します。
上記の画像は完成した状態ですが、真ん中に左が頂点を向いた三角のような形の樹脂パーツが固定するためのパーツです。
また、上記画像の右側には M4 x 30 ビスと M4 ナットを使ってプリントヘッドが可動する程度に締め付けておきます。
これは先に取り付けたエンドスイッチがセンサーの役割を果たし、プリントヘッドが上下に可動することによりスイッチを押し、オートレベルコントロールを可能とする重要な部分となります。
次に、上記の画像の中央に見える2つの六角ナットを取り付けます。
1本は M3 x 12 のビスを小さなスプリングに通し、奥側の穴にスプリングのテンションが程よくかかるぐらいに締め付けます。
もう1本は M3 x 20 のビスで外側の穴に入れ締め付けますが、ヘッドが上下した際にすぐにエンドストップスイッチに使われているマイクロスイッチが動くように調整します。
この調整については組みあがった段階で、再度説明を加えたいと思います。
Step – 3 FAN とダクトパーツを取り付ける
FAN を2個取り付け、プリントヘッドの下部には、ダクトパーツを取り付けます。
このパーツはこの後 FAN を2個取り付けますが、ダクトパーツは造形の際に出力した樹脂の温度を下げるために使われ、FAN の風を効率よくあてるためのものです。
プリントヘッドを正面から見て、右側がプリントヘッド上部を冷却するための FAN です。左側は出力した樹脂を冷却するための FAN です。
両側に M3 x 12 のビスを使い FAN を取り付けますがなぜか(おそらくはプリントヘッドの可動を妨げないためと思う)奥側上のビスは締めないようにとのことなので、片側3本のビスで取り付けます。
下側には、M3 x 8 のビスを2本使いダクトパーツを取り付けます。
今回はここまでとします。
次回は今回組み立てたエフェクターにパラレルマニュピレータの取り付け等を行います。
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電子機器が大好きです。
プログラムを書くのをお仕事としていたこともあるので、両方できる PIC や Arduino を使って、いろいろな(役にあんまり立たない)ものを作っています。
実は UNIX 関連のお仕事も長かったので、Raspberry Pi もお手の物なのですけれど、これから触る機会が多くなるのかなぁ。
ボチボチ行きますが、お付き合いください。
若いころの写真なので、現時点では、まだ髪の毛は黒くてありますが、お髭は真っ白になりました。
愛車の国鉄特急カラーのカスタムしたリトルカブで、時々、秋月電子通商の八潮店に出没します。