いま急成長を遂げているという、中国のショッピングモールである GearBest.com から、提供していただいたデュアルブートのタブレット Onda V80 Plus という製品のレビューを書きます。
下の画像のように1台のタブレットで Windows 10 Home (左)と Android 5.1(右)の両方を切り替えて使うことのできるタブレットです。
なるべく詳しく書きたいと思うので、3回の連載を予定していますが、どちらかというとこのタブレットはビジネスユースを主眼に置いたものと思われるので、いくつかの記事が散見されますが、あまりゲームの操作性等については書くことはないと思うので、ご了承ください。
コンパクトで重量も軽く、非常に使いやすい感じがしますので、ちょっとしたモバイルユースに向いていそうなタブレットです。
まずは今回タブレットを提供していただいた GearBest.com について、触れておきます。
中国発のショッピングモールは AliExpress など大手もありますが、最近は GearBest.com の人気も高まってきているとのことです。
その人気の秘密は、実際に感じましたがすごく発送が早いことがまず最初にあげることができ、実際これらのサイトで注文をして支払いを済ませたのに、トラッキングナンバーが送られてきてはいるが実際には荷物のトラッキング(所在を確認する)が大幅に遅れたり、おそらくは発送がされるまでの時間稼ぎであったりといったことが経験上ありますが、GearBest.com は違うようですね。
今回製品の提供が決まり、さていつ発送してくれるのかなと思っていたところ、さすがに先にトラッキングナンバーがメールで届いてはいましたが、その差はわずか半日でしたよ。すなわち実際に品物が発送されてから、手元に届くまでには3日程度しかかかっていないのです。
非常に速く発送が完了していることと、また使用している運送会社が DHL であり、日本国内では佐川急便がお届けを担当しているので、速かった(契約があるから)のかもしれませんが、このスピードには正直驚きました。
ちなみに発送元は Shenzhen (シンセン / 深圳)ですね。香港からほど近い、中国内でも経済特区でハイテク企業が集まっているところです。
また、価格も AliExpress と大きくは変わらないように見えますが、送料が無料もしくは非常に安く済むことが挙げられ、これならば海外通販でも気軽にお買い物ができるだろうなぁと思います。
加えて下記のリンクのように常にキャンペーンやクーポンの配布を行っており、これらをうまく利用することにより、いつもよりも安価に製品を手に入れることができそうです。
Asus ZenFone 3 (ZE552KL) 64GB ROM 4G Phablet:21% OFF and Free Shipping
支払いは PayPal が主となるようですが、おそらくは各種のデビットカードなども使えると思うし、セキュリティ面で気になるようならばワンタイムデビットなどを使えば安心して使えそうです。
製品は、今回紹介するコンシューマエレクトロニクス関連の製品はもちろん、アパレルからスポーツ・アウトドア製品もそろっているので、サイトを見ているだけでも、いろいろな製品がありますから、楽しいサイトとなっていますよ。
さて、紹介が長くなりましたが、Onda V80 Plus Tablet の紹介を始めます。
ちなみにこちらのリンクのタブレットで、現時点での価格は$98.48という製品。
まずは大きさですが、8インチのタブレットで、液晶は 1920 x 1200 pixels IPS 液晶を搭載しています。
IPS 液晶は非常に発色が良く、画面を眺めていても、とてもきれいです。
CPU は Atom Z8300 ですね。
その他は、以下のような仕様となっています。
Basic Information | Brand: Onda Type: Tablet PC OS: Android 5.1,Windows 10 CPU Brand: Intel CPU: Cherry Trail Z8300 GPU: Intel HD Graphic(Gen8) Core: 1.44GHz,Quad Core |
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Storage | RAM: 2GB ROM: 32GB External Memory: TF card up to 128GB (not included) |
Network | Support Network: WiFi WIFI: 802.11b/g/n wireless internet Bluetooth: Yes |
Display | Screen type: Capacitive (10-Point),IPS Screen size: 8 inch Screen resolution: 1920 x 1200 (WUXGA) |
Camera | Camera type: Dual cameras (one front one back) Back camera: 2.0MP Front camera: 2.0MP |
Connectivity | TF card slot: Yes Micro USB Slot: Yes Micro HDMI: Yes 3.5mm Headphone Jack: Yes |
General | Battery Capacity(mAh): 3.8V/4200mAh AC adapter: 100-240V 5V 2A G-sensor: Supported Skype: Supported Youtube: Supported Speaker: Supported MIC: Supported Office 365: Pre-installed |
Media Formats | Picture format: BMP,GIF,JPEG,JPG,PNG Music format: AAC,AC-3,APE,DTS (need license),FLAC,MP3,OGG,WAV,WMA Video format: 1080P,4K (4096 x 2160 px),AVS,H.263,H.264,H.265,MP4,MPEG1,MPEG2,MPEG4,MVC,RMVB,VC-1 MS Office format: Excel,PPT,Word E-book format: PDF,PowerPoint,TXT,Word |
Languages | Pre-installed Language: Windows OS is built-in Chinese and English, and other languages need to be downloaded by WiFi. Android OS supports multi-language |
Additional Features | Additional Features: Bluetooth,Gravity Sensing System,HDMI,MP3,MP4,Wi-Fi |
Dimensions | Product size: 20.50 x 12.30 x 0.85 cm / 8.07 x 4.84 x 0.33 inches Package size: 24.00 x 19.00 x 4.50 cm / 9.45 x 7.48 x 1.77 inches Product weight: 0.325 kg Package weight: 0.731 kg |
Package Contents | Tablet PC: 1 USB Cable: 1 |
上記に TF Card と書かれていますが、SD カードと同じことです。
センサーは加速度センサーだけなので、いくつかのゲームは動くでしょうけれども、ひところより落ち着いたと思われる Pokemon GO! は GPS が必要なのでインストールはできるものの起動時にエラーではじかれてしまいます。
この辺りが残念な感じがしますが、なんとこれで、現時点(10月29日)の価格が $98.48というお値段。
これで Windows 10 Home と Android 5.1 ののデュアルブートタブレットが手に入ります。もちろん送料も無料ですよ。
動作が保障されているオペレーティングシステムは、Android 5.1 / Windows 10 Home となっており、気持ちよくこんなふうに書かれています。
This Android/Windows device is designed to function specifically with the current Android/Windows OS installed on it. Any alterations such as upgrades, modding with custom ROM, rooting or flashing the Android device with other firmware will automatically cause the device experience matters as well as void the device’s warranty. Please think twice before operating all these actions.
要するに現在タブレットにインストールされている OS のみがサポートの対象であり、アップグレード等を行った際には動作保証の範囲外となるのでよく考えてね。
ってことなのですが、Windows Update の範囲内である、日本語サポートをインストールしても問題は起こらないので、あまり気にする必要もないのかと思います。
Android 側で行われるアッデートはもともと稀(ここが問題)ですから。
もともとできないんだと思ってしまえば、(もしかしたら)なんてことはないかもしれません。
さて届いた時の梱包と内容の確認です。
梱包は非常に合理的で好ましく、発送する側の手間と、受け取る側の気持ちも考えられていると思います。
ごく普通の DHL のビニールパックですが、その中に空気が封入されたクッションに入った本体の箱が入っているだけです。
しかしこれなら壊れることもなく、もしも粗雑な扱いをされても問題が起こることは少ないでしょう。よく考えられていると思います。
さて、いよいよ箱を開けてみますが、動作確認のためか一度開梱されているようです。
梱包箱は iPhone などと同じような少し厚めのがっちりしたボール紙でできた箱ですね。(高級感もあります)
内容物は、
これだけです。
USB のアダプターは入っていないのですねぇ。
手元にいくつもあるし、困ることはないのですけれど、これは初めてです。
外観を紹介すると、まずは全体的には非常にきれいな Apple で言うとローズゴールドのアルミ製の筐体で各部のスイッチ類もアルミ製と思われるものを採用していて、決して安いものには見えません。
スイッチや各種のポートは、
本体の右上に電源ボタンとボリュームボタンが並び、
反対側の左上には microSD カードスロットが装備されています。
本体上面には液晶面から見て左に 3.5mm イヤフォンジャック、右には HDMI と USB コネクタが並んでいます。
そして本体裏には、スピーカーと思われるスリットがありますね。
手元にある、他のタブレットと比較してみました。
左から、Amazon fire 7インチ、Onda V80 Plus Tablet、中華製の10インチ Android タブレットですが、重さ、厚さ共に fire よりも軽く、持っていても持ちやすい形状です。
fire と Onda V80 Plus は IPS 液晶を採用していますが、どちらもとてもきれいに発色しています。
さて、少し充電をして、電源を入れてみました。
どちらが上がってくるのだろうと楽しみにしていると、案外早く・・・Windows 10 Home が起動してきましたよ。
画面がとてもきれいなことはこの画像でもわかると思いますが、Windows の起動にかかる時間も非常に短く、これなら使えそう!な感じです。
提供いただいたタブレットは英語版で Windwos が起動しましたが、おそらくは中国語版で起動してくるのでしょうねぇ。
日本語化の作業はそれほど難しくはありませんが、次回に書くことにして、とりあえずデュアルブートってどんなものなのが体感したかったので、早速試してみました。
起動時からデスクトップの端にアイコンがありますね。
これです。
このユーティリティのアイコンをクリックするとダイアログが現れます。
OK ボタンを押すと Windows がシャットダウンされ、起動画面が表示され、Android 5.1 が起動します。
Android の状態から Windows への切り替えは、Android のスクリーン上部をスライドし現れる通知画面を二度下にスライドすると、下記の画面が現れ、
OS Switch をタップすると Android がシャットダウンされ、Windows が起動します。
こんな感じで OS の切り替えを行いますが、要する時間は1分ほどと思いますので、いらいらすることはないし、それほど頻繁に切り替えることはないのかもしれないけれど、許容できる範囲であると思います。
さて、1回目から長くなってしまいましたが、次回はそれぞれの OS 毎に日本語を表示できるようにしたり、Bluetooth キーボードと接続して、ビジネスユースのコンパクトマシンに仕上げていきたいと思っているので、そんなことを書いていきます。
こんな感じです。
記事が公開されたら、それぞれの記事へのリンクを張りますね。
爆速ということではないのだけれど、なかなかのパフォーマンスを発揮しているように思うので、記事を書くのも楽しみですよ~
お楽しみに。
電子機器が大好きです。
プログラムを書くのをお仕事としていたこともあるので、両方できる PIC や Arduino を使って、いろいろな(役にあんまり立たない)ものを作っています。
実は UNIX 関連のお仕事も長かったので、Raspberry Pi もお手の物なのですけれど、これから触る機会が多くなるのかなぁ。
ボチボチ行きますが、お付き合いください。
若いころの写真なので、現時点では、まだ髪の毛は黒くてありますが、お髭は真っ白になりました。
愛車の国鉄特急カラーのカスタムしたリトルカブで、時々、秋月電子通商の八潮店に出没します。