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この記事は 2017年04月04日 に以下のカテゴリに投稿されました 3D Printer.

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ストラタシスがMakerBot Print ソフトウェアの新機能「MinFill」を発表– infill を調整してプリント時間を短縮できる

まぁ、そういう方法もあるでしょうね。

infill って 3D プリンタを使用していると、必ず調整するのですが、要するに造形物の内部をどれぐらい樹脂で埋めるかという設定の事。

普通はスライサーと呼ばれるソフトウエアを使用しますが、その印刷設定の中には、必ず存在しますね。

主として強度がほしい時には、重点密度を高く設定し、それほど強度が必要ない時には、低く設定します。

フィラメントの使用量もこの設定で調整出来ますね。

普通は20%ぐらいで問題なしといわれていますが、それはそのプリンタと、作る方の考え方次第といったところもあります。

これを調整して、プリント時間を短縮する新しい機能を搭載したソフトウエア「MinFill」をストラタシス・ジャパンが発表しています。

お仕事で使うのであれば、3D プリンタを使用して、素早くものを作り上げることも重要な事の1つでしょう。

ストラタシス・ジャパン、メーカーボット製 3Dプリンタ向けMakerBot Printソフトウェアの新機能「MinFill」を発表
~新機能の活用により、プリント時間と造形材料使用料を最大30%削減。 設計開発プロセスの効率化をサポート~
株式会社ストラタシス・ジャパン

3Dプリンティングとアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションの世界的リーダー企業であるStratasys Ltd.(Nasdaq: SSYS、以下ストラタシス)の日本法人、株式会社ストラタシス・ジャパン(以下、ストラタシス・ジャパン)は本日、より短時間に、より少ない材料で、アイデアからモデルを造形することを可能にする新たな機能「MinFill」をリリースしたことを発表しました。 MinFillはMakerBot Printソフトウェアあのブレークスルーともいえる新機能であり、造形する物体の品質や外観を低下させることなくインフィル(造形モデル内部の構造体)を最小限に抑えることが可能な、初めての汎用ソリューションです。MakerBot(以下、メーカーボット)社による試験では、MinFillにより平均で造形時間とフィラメント使用量を最大30%削減でき、造形物の内部容積が大きいほど、時間の削減率が大きくなります。 例えば、球体のように内部容積がきわめて大きいモデルでは、造形時間をより多く短縮することができます。 また、MinFillでは、作業を反復する間の遅延時間を短く抑えることができるため、設計工程をさらにスピードアップすることができます。 造形スピードが重視される形状の検討のような場合には、特に効果的です。

「MinFill」- ストラタス・ジャパン

「MinFill」- ストラタス・ジャパン

従来のインフィルによる造形モデル(右)と、MinFill機能を使って造形されたモデル(左)。外観を損なうことなく、造形時間とコストを約30%削減することができる。

MinFill機能の利点:

商品開発者やデザイナーなどの専門家は、初期段階でのコンセプトモデルの製作や形状の検討、およびこれらの反復作業をスピードアップ。
教育関係者は、内部容積の大きい講習用のモデルやデモ用サンプルなどを、より短時間で3Dプリント可能。
モデルの造形時間を最大30%短縮。
造形モデルの内部容積が大きいほど、造形時間もコストもより多く削減。
対象機種: MakerBot Replicator+, Replicator (第5世代)およびReplicator Z18

*MinFillのパフォーマンスを示す数値は、一定の内部容積をもつ様々な形状のモデルをもとに検証された平均値です。

造形スピードの違い

造形スピードの違い

MinFilのしくみ:

積層造形により作られるほとんどの物体には、物体の構造強度を確保し、さまざまな形状の物体の造形を可能にするため、内部の支えとなる構造(インフィル)が必要です。 物体内のインフィル使用量が増えるほど、物体の造形に要する時間が長くなります。現在の造形準備ソフトウェアでは、物体に要求する強度に応じてインフィルの量(または比率)をユーザーが調整することも可能ですが、通常は、インフィルが不要な部分も含め物体全体にインフィルが造形されてしまいます。 反復的な使用や衝撃に対する耐性が不要な造形の場合は、MinFillを使用することで、インフィルをより効率化し、造形に要する時間とフィラメント使用量を削減できます。 積層造形のインフィルを効率化する方法を探すべく、さまざまな試みが行われてきましたが、これまでは、シンプルで汎用性の高いソリューションを誰も開発できていませんでした。

MakerBotのソフトウェアチームは、積層造形時にモデル全体にインフィルを造形する必要がある、という考え方に対して挑戦を続けてきました。開発を開始して1年後、チームは、インフィルの使用量を大幅に最適化できる新しい画期的なアルゴリズムを生み出しました。 MakerBot Printの新しいMinFill設定では、高度なアルゴリズムを使用して自動的に3次元モデルを解析し、インフィルを必要とする位置を判断します。MinFillは、モデル全体に均一なインフィルを使用するのでなく、天面や一部の表面など、支えが必要な部分のみにインフィルを使用します。MinFillは、物体の形状に応じて、狭い部分を起点として支えが必要な部分に分岐していく支柱や、壁面に取り付けられた天面を支えるサポート材、きわめて低密度のインフィルなど、可能な範囲で必要最小限のサポート材のみを物体内に造形します。

MinFill機能を活用することで、設計工程を大幅にスピードアップすることができます。 製品開発プロセスにおける3Dプリンティングの活用に関わる課題の一つとなっていた時間とコストのさらなる短縮を実現し、現場での素早い意思決定を可能にします。

MINFILL - 造形時間の節約

MINFILL – 造形時間の節約

ストラタシス・ジャパンの代表取締役社長 片山浩晶は、次のように述べています。 「メーカーボット社は、ストラタシスとともに、新しいユーザーだけではなく、既存のReplicatorユーザー向けのソリューションの改善、開発に日々取り組んでいます。 まさに今回のMinFill機能を搭載したMakerBot Printソフトウェアのリリースは、その成果だと確信しています。 私たちは、今後もモノづくりに携わるユーザーの皆様へよいよいソリューションを提供するために尽力していきます。」

*注記: 2017/3/30現在、MakerBot Printバージョン2.0のプリントプレビュー画面で表示される樹脂使用量の推量値が、MakerBot Printバージョン1.9以前のバージョンの推量値よりも多く表示される不具合が報告されております。 この不具合は表示のみであり、モデルの出力(プリント)は正常に行うことができます。 現在、本不具合の原因、解決方法を調査・検証しております。 対応方法が決定次第、メーカーボットのウェブサイトにてご案内いたします。 お客様にはご迷惑とご不便をおかけし申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願いいたします。

MilFillについての詳しい情報は、メーカーボットウェブサイト:http://makerbot.co.jp/jp-minfill.html をご覧ください。

ストラタシスについて

Stratasys Ltd.(NASDAQ:SSYS)は、ものづくりの設計・製造方法に変革をもたらした、3Dプリンティングおよびアディティブ・マニュファクチャリングにおけるパイオニアとして、25年以上も業界をリードしてきました。ミネソタ州ミネアポリスとイスラエルのレホボトに本社を置き、設計や製造に対する新しい発想を推進することにより、多様な産業・幅広い分野のお客様に貢献しています。当社の3Dプリンティングおよびアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションは、これまでにない設計の自由度や製造の柔軟性を提供します。3Dプリンティングによってデザインやコミュニケーションの向上、市場投入までの時間短縮と開発コスト削減が実現できます。MakerBot やSolidscapeなどの子会社も含めると、Stratasysのエコシステムには、プロトタイプやパーツを造形する3Dプリンタ、豊富な3Dプリンティング用マテリアル、Stratasys Direct Manufacturingによるオンデマンドのパーツ造形サービス、戦略的コンサルティング、専門的サービスなどがあり、さらにクラウドコミュニティThingiverseとGrabCAD では無料の設計コンポーネントやプリント可能なファイルが200万以上公開されています。Stratasys は世界中に2,700人以上の従業員と1,200 件以上の取得済みまたは申請中の製造特許を有しており、その技術とリーダーシップについて30 を超える賞に輝いています。 詳細は当社のウェブサイトをご覧ください。www.stratasys.co.jp または  http://blog.stratasys.co.jp

MakerBotについて
MakerBotは、Stratasys Ltd. (Nasdaq: SSYS)の子会社であり、手頃な価格の信頼性の高いデスクトップ3Dプリンティングのスタンダードを打ち立て、次なる産業革命をリードしています。2009年に設立されたMakerBotは、エンジニア、建築家、設計者、教育者、コンシューマーなど、革新的でかつ業界をリードする世界中のお客様にデスクトップ3Dプリンタを提供しています。MakerBotはデスクトップ3Dプリンティング市場で最大規模である90,000台以上のインストールベースを擁しています。MakerBotの堅牢な3Dエコシステムにより、あらゆる人々が簡単に3Dプリンティングにアクセスできるようになりました。MakerBotについてのより詳しい情報は、makerbot.co.jpをご覧ください。

以上

なかなか効果が大きいようですね。

時間も材料も短縮できるのなら、使ってみたいなぁ誰でも思うでしょう。

造形物の違いを見ると、インフィルだけではなくて、ラフト(造形補助材)にも効果がある様に見えますけど?


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