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特別寄稿: Vertu Signature Touchソフトウェアレビュー(5. ところで実際に触ってみてどうなの?最後にざっくりとした使用感編)

PIC World 読者の皆さま

ついにこの日がきてしまいましたが、Vertu Signature Touchのソフトウェアレビュー、連載最後の記事となります。

前回までは、電源投入に始まり、その後の端末登録Vertu Life/ConciergeVertu CertaintyのそれぞれのUI画面を1つ1つ詳しく見てきましたが、今回はその取り纏めとしてVertu Signature Touchの(ざっくりとした)全体的な使用感、または触ってみてわかったことなどをいくつかの小カテゴリにわけて順に並べていきたいと思います。

この連載をしている間に、Vertuは10/2、新コレクションとなるVertu Asterを発表しましたが、見た目(ハードウェア)の仕様こそ大きく変わったものの、中身のソフトウェアやプラットフォームについてはSignature Touchとほぼ同じものでそろえてきました。ソフトウェア的な面ではほぼ同様と思われますので、本連載記事はVertu Asterにもほとんどがそのままあてはまると思っていいと思います。(大きく変わる点としては、Vertu AsterのOwnerさんには、「1-to-1 Dedicated Concierge」のステータスは付かない、Conciergeサービスの無料提供期間は1年ではなく6カ月となる、というようなことがあげられます。)

 

▼ ざっくりとした使用感

<画面操作時の動作の機敏性>
実際に触ってみた結果、画面タップ時またはスワイプ時の画面の遷移や各アプリ起動時等の動作はどれもとてもキビキビしていて、Nexus 5やiPhone 5Sと比べてもまったく引けをとらない素晴らしい出来に仕上がっていました。画面のスクロールも非常にスムーズで、どこかで詰まる感じもなく、よく世にいう「iPhone画面スクロール時のあのやみつきになる快感」そのものでした。

<音・スピーカー>
Bang & OlufsenのオーディオICやDolby Digial Plusに対応したステレオスピーカーは超強力。まるで1つの小さな携帯が本格的なサウンドシステムに置きかわったみたいで、まさに圧巻です。一度このスピーカーを使って音楽を聴いたり、動画を見たりすると、おそらく普通の携帯にはもう戻れなくなります。特に電話がかかってきたときの着信音やメール等の通知音の心地良さはなんとも言葉で表現することができません。たとえば、このハンドセットを持っていると、毎日朝はロンドン交響楽団のプロの方たちが最高の演奏で決まった時間にやさしく自分を起こしてくれます。メールの通知音も、この交響楽団のさりげないチェロの音色。これが最高のスピーカーで常に流れてくるわけですから、この贅沢極まりない、満たされた気分の感覚は到底言葉では言い表すことができません。もう私はこのハンドセットを実際のOwnerさんに返してしまったのですが、これに一度でも慣れてしまった私は、今でもあの幸せの一時が忘れられず、心の中に穴がぽっかり空いたような気分になることがあります

<電池の持ち>
電池の持ちは、正直数日使っただけではよくわかりませんでした。そうですね、この数日間はけっこういろいろとアプリを入れさせてもらって自分なりにかなり使い込んだのですが、それでもたったの数時間でバッテリが急激に減るようなことはありませんでした。それなりに使っていてもだいたい丸1日は電池が持っていたと思います。あと、これはKitKatのプラットフォームの恩恵なのかもしれませんが、使っていないときのバッテリの減りはとても微々たるものでした。夜6時間くらい就寝した後で確認しても、ほとんど電池の容量は減っていなかったです。
(あと、すみません、Vertu Signature Touchはワイヤレス給電のQiもサポートするのですが、今私の手元にこのQiの充電台がないため、この機能はテストすることができませんでした。)

<通知エリアの使い勝手>
画面最上段の通知エリアのUIはほとんどNexus 5と同じなので、このエリアの使い勝手はほぼNexus 5のそれと同じと思っていいと思います。ただ、そこまで同じでなくてもいいと思ったのが、通知エリアでのバッテリ残量の%表示と、右上のショートカットパネル内の画面オリエンテーション(縦向き<–>横向き)の切り替えスイッチがデフォルトで用意されてないこと。残念ながら、これらの機能を実現するには、サードパーティ製のアプリやウィジェットを使うなどする必要があるようです。
(この連載の記事で使っているいくつのスクリーンショットには、画面右上に電池残量の%表示やRAMの残量、日付および現在の時刻が小さな数字で2段に分けて表示されているものがありますが、これは私の趣味でMigiued+というサードバーティ製のアプリを勝手にインストールしてあります。最終的にこのOwner様が使われているものではありません。また、その他のWidgetsoidYahoo!ファイルマネージャー等のアイコンが通知バーに表示されている場合もこれと同様になります。)

<パケット通信>
パケット通信に関しては、日本でも3GやLTEのネットワークにちゃんと接続することができます(少なくとも、3G、LTEともにBand 1に対応)。テザリングも問題なくできるようです。ただ、都市部での通信はおそらく問題ないですが、800MHz帯(3G=Band 6、LTE=B19)に対応していないため、田舎の方に行くと電波が入らいないところがあるかもしれません。
(注: Vertu Signature Touchは日本の技適マーク(技術基準適合証明)に対応していません。このため、本ハンドセットのOwner様が日本人の場合、日本で電波を発すると総務省から指導を受けることがあるかもしれません。本記事は、日本の技術基準適合証明を受けていない通信機器の利用を勧めるものでは決してございません。)

<Wi-Fi/Bluetooth/NFC>
Vertu Signature Touchは、2.4GHz帯と5GHz帯のdual-bandに対応しているため、Wi-Fi接続は基本的にどこにいても良好です。Bluetoothも他のアンドロイド端末同様に普通に使えますし、NFCも同様です。たとえば、本Signature Touchと私の持っているNexus 5の背面をそれぞれくっつけてAndroidビームでファイルのやり取りをしてみたりしたのですが、まったく問題無しに通信できました。

<言語設定/日本語入力>
Vertu Signature Touchは、複数(約20)の言語をサポートしているようで、その中に日本語もちゃんと含まれています。
言語を切り替えるメニューは、設定 –> 言語入力 配下にあります。ここで他言語を選択すると、再起動の必要性はなく、一瞬で選択した言語のロケールにUI画面が変更されます。これはNexus 5とまったく同じ動作のようです。
また、日本語はサポートしますが、フリックやジェスチャー入力、およびQWERTYキーボードを一切サポートしません。残念ながら、入力キーボードはサードパーティ製のキーボードを入れた方がいいです。

<音声検索>
Vertu Signature Touchは、Googleの音声入力(日本語)もサポートしています。使い勝手はNexus 5とまったく同様です。たとえば、Home画面トップのGoogleバー等のマイクアイコンをタップ後、端末に対して日本語で話しかけます。ただ、(これも他のアンドロイド端末と同様に)本機能を使うにはWi-Fiまたはパケット通信がオンになっている必要があります。

<時計>
Vertu Signature Touchの時計は、アプリとしては素のアンドロイドの時計アプリを使っていますが、これと連動するウィジェットとしていくつかのアナログ時計の選択肢が追加されています。Vertuではお馴染みのあのクロノグラフ風のかっこいいアナログ時計です。デフォルトでこのアナログ時計のウィジェットがHome画面のトップに貼り付けらていているのですが、このウィジェットには直近12時間以内にカレンダーの保存済みの予定があった場合、その内容をベゼルの枠内に表示させる機能もあります。昔ながらのVertu端末の機能ですが、これはけっこう便利です。

<アプリのインストール>
Vertu Signature Touchでは、他のアンドロイド端末と同様に、もちろんGoogleのPlayストアからもアプリのインストールが可能ですが、これとは別に独自の「Recommended Apps」というアプリからもアプリのインストールが可能となっています。このRecommended Appsのアプリ画面を表示するには、Home画面2番目のViewの「アプリ」アイコンをタップします。この際、「アプリ」アイコンのタップ後に表示される画面は以下のような感じになります。
(この「Recommended Apps」の画面にリストされるアプリは多くがPlayストアと連動される形になっていますが、一部のVertu専用アプリなどはVertuが独自に用意した画面からインストールがおこなえるようになっています。)
Screenshot_2014-09-15-16-24-18

<ソフトウェアアップデート>
そういえば、ソフトウェアアップデートはけっこう頻繁におこなっているようです。私がこのSignature Touchをお借りしていたのは約1週間程度でしたが、その間になんと2度もシステムアップデート降ってきました。どうやら両方ともマイナーアップデートだったようですが、このような感じで最近のVertuはOTA(over the air)によるアップデートもけっこう頻繁におこなっているようです。

<位置情報/地図>
これはよく考えてみるとなるほどそうだよなと思えるのですが、Vertu Signature Touchでは位置情報の設定はデフォルトでオンになっているようです。Vertuが提供するサービスは、各Ownerのそれぞれの現在地の位置情報が確認できてこそ最適なチューニングがおこなえるようになっているものが多いので、きっとVertuとしては「この設定はぜひオンのままにしておいてください」という感じなのだと思います。
もし本ハンドセットのOwnerさんが位置情報を常に取得されるのに抵抗がある場合は、いつでも設定をオフに変更できます。ただし、この場合はVertu Lifeなど、一部のサービスにおいて最適な結果が得られない場合があるかもしれません。
一方、地図としてはGoogleマップがプリインストールされています。Googleマップは試してみましたが、他のアンドロイド端末と同じように快適に使用することができました。

<カメラ>
カメラの性能は、やはり世界で最も早い時期から携帯用の小型カメラに取り組んできたハッセルブラッドのレンズなだけあって、チューニングはかなりばっちりです。静止画もきれいに撮れますが、動画もかなりきれいに撮れました。また、オートフォーカスの性能もすごくイケてて、たとえば高さ2mm程の小さな文字でもカメラを近付けるといい具合にオートフォーカスが作動し、被写体である文字の部分をなんと拡大してディスプレイにくっきりと表示してくれます。画面背面にはツインフラッシュを装備しており、暗い中でもしっかりしたフラッシュがたかれるので、暗いところでもかなり明るい状態で写真や動画をきれいに撮影できます。
また、撮影時のメニューオプションもすごく豊富です。文章で書くときっとまた長くなると思うので、百聞は一見に如かず。以下に各種設定メニューのスクリーンショットを貼り付けておきます。だいたいどのようなことができるかこれでわかっていただけるのではないかとは思います。
ー リアカメラ(静止画)ーScreenshot_2014-09-24-01-47-26Screenshot_2014-09-24-01-47-39Screenshot_2014-09-24-01-48-26Screenshot_2014-09-24-01-48-44Screenshot_2014-09-24-01-49-13ー リアカメラ(動画)ーScreenshot_2014-09-24-01-49-52Screenshot_2014-09-24-01-50-11Screenshot_2014-09-24-01-50-24

<ロック画面>
Vertu Signature Touchのロック画面はこんな感じになります。画面ロックをかけている時でもロックを解除せずにカメラを起動できます。
ー 画面ロック未設定時 ーScreenshot_2014-09-15-13-16-25ー 画面ロック設定時 ーScreenshot_2014-09-15-14-12-54

<ボリュームコントローラー>
あと、Vertu Signature Touch独自の機能として、本体左側面の音量調節キーを押すと以下のようなボリュームコントローラの画面が表示されます。ここで現在の設定を確認しながら音量を調節したり、またはワンタッチでマナーモードやサイレントモードに切り替えたりできます。また下側の3つのアイコンは左から順に、DOLBYのサウンドプロファイルの設定画面、簡易的な目的別(着信/通話音量/メディア/アラーム)音量調節画面、および本体の「音」設定画面へのアクセスショートカットとなっています。Screenshot_2014-09-15-13-24-43

 

うーん、ほかに触れるのを忘れたものはないかな。。

まぁ、これでとりあえず、今回の初めての試しみ「Vertu Signature Touch ソフトウェアレビュー」を終わりたいと思います。
言いたいことがたくさんありすぎてなんと5回にわたる連載となってしまいましたが、最後までおつきあいくださった皆様、どうもありがとうございました。

前回のいくつかの記事でもちょっと述べましたが、これまでに本ブログで公開してきた数々のハードウェアレビューおよびソフトウェアレビューの内容はあくまでVertuが提供するさまざまなブランド価値の一片でしかありません。

実際にVertuを所有するOwnerの皆さんは、どうやら私たち一般人が考えるほど最新スペックやその他端末自体の仕様にそんなにこだわってはいないようです。
これら各Ownerの皆さんがVertuに本当の意味で求めているのは、このメーカーの製品を買うことでそこに一緒についてくる付加価値の部分です。
誰が何と言おうとも、文句なしに世界で最も認められている最高級の携帯ブランド、そしてこの一流メーカーだからこそなしえる数々の粋なおもてなし。またそうであるが故にそこに集まる超VIP級の有人たちとのつながり。。
このように言葉では言い尽くせないような、真の意味での価値あるユーザー体験がそこにあるからこそ、VertuはいつまでもこれらVIPの皆さんに愛され続け、この心強い後押しとともにVertu自体も常に成長し、そのブランド力をさらに高めていくのだと思います。

とはいえ、この総合的なブランド力の最も象徴的なものとなるべき主製品の端末がいつまでも妥協の産物で終わるわけにはいきません。「妥協」というとちょっと語弊あるかもしれませんが、ハード(つまり人間の目につくガワの部分のデザイン)はたしかにどの時代でもVertuの製品は世界的に超一流のものだと認知され続けられてきましたが、長い間ソフト、つまりその中のOSプラットフォームの面で常に多くの批評家たちのいい突っ込みどころとなっていました。

しかし、Vertu Signature Touchの登場でこの波は大きく変わりました。今ではもはや、ハードばかりか、その中身のプラットフォームさえも時代の最先端をいくものとなり、これにさらに磨きをかけたプライスレスなユーザー体験(=サービス)をすべて融合させることで、Vertuは他のどの企業にも真似することのできない、真の意味での高級携帯ブランドという一分野の完成形をついに築きあげたと言えます。

ここまで辿りついてしまって、Vertuは今後どのようなさらなる脱皮を続けるのでしょうね。そういう意味で、今後はますますVertuの動向を追うことが楽しくなりそうです。

 

▼ おまけ

ここより先は、ちょっとしたおまけとなります。

「もしも」なのですが、今回の私の一連の記事を読んだ結果、Vertuのことをもう少し詳しくしりたくなったという方がいらしたら、ぜひ以下の記事も続けてお読みになっていただきたいと思います。最近のVertuの状況が手に取るようによくわかると思います。(※ 申し訳ございません、これらはすべて英語の記事になります。Vertuは世界的にはビジネスをどんどん拡大していて、今もなお毎年2桁成長を続けているのですが、日本からは約3年前に撤退してしまったため、日本語でのオリジナル記事は今ではほとんどどこにも見つけることができない状況となっています。。)

◗  Luxury Phone Provider Vertu Takes Hold of Russian Market (by The Moscow Times, 2014/4/23)

Vertuといえば、その一番大きな市場はどうやら中国のようなのですが、それに負けないくらいに大きな市場と言えるのがロシアらしいです。ロシアでは、Vertuの偽物のレプリカがけっこう市場に出まわっていて、ちょっとした社会問題になっています。Vertuも最近ではこれをかなり意識し始めているようで、その詳しい背景や状況について、この記事でかなりわかりやすく解説されています。

◗  Vertu, maker of the $22,000 smartphone, is considering luxury wearables (by Richard Lai, Engadget, 2014/7/18)

この記事の筆者であるRichard Laiという方はEngadget HongKongのChief Editorらしいんですけど、昨年末にVertuの生産工場があるイギリスはHampshireという地域のVertu Headquartersを訪れて以来、現Vertu CEOのMassimiliano Pogliani(通称Max Poglizani)氏とは非常に懇意にしているようで、よくTwitter上でお互いメッセージのやり取りをしています。私は世界の各メディアの中で、おそらくこの方が一番Vertuの内情を知っている記者さんじゃないかと思ってます。引用した上記の記事は、VertuがSignature Touchをリリースしたちょっと後に書かれたものなんですが、この約1年の間にVertu CEOがどのような信念のもと、どのように自分なりのビジネスを展開してきたのかをとてもうまく、かつ分かりやすくまとめています。この記事を読めば、ある程度最近のVertuの情勢をつかめると思います。
(この記事にはいろいろなことが書かれていますが、Vertu Conciergeの料金がいくらになるかについても書かれています。彼の記事によりますと、通常のConciergeサービスを1年間契約するとその料金はしめて£2,000になるそうです。私がこの記事を書いた時点でのレートに換算すると、米ドルでおよそ$3,200、日本円で約35万円といったところですかね。で、これを「1-to-1 Dedicated Concierge」のステータスにUpgradeしたい場合は、その料金は何と2倍に跳ね上がるそうです。)

◗  LUXURY MOBILE PHONE MANUFACTURER LAUNCHES MONOGRAM SERVICE FOR CONSTELLATION (by Caledonista, 2014/4/11)

最近、10/2にVertu Asterが新コレクションとして発表されましたが、その際にVertuが近々e-commerceの領域に進出するらしいという話が出ていたと思います。これは、Asterの背面の革の模様やデザインのカスタマイズ注文をVertuがインターネット経由でも受注できるようになるというような内容のものだったと思いますが、おそらくこれは上記記事の「Monogram」サービスというものの進化形であると思われます。
このMonogramサービスですが、Vertuが初めにアナウンスしたのは今年の4月のこと。この時点では、もともとはそれ以前の2013年10月にリリースした2台目のアンドロイド端末Vertu Constellationを、Vertuの27のBoutiqueのスタッフがお客様にiPadのConfigurator画面を見せながら、背面の革の模様、色、色相のそれぞれ合計約3000通りのバリエーションの中からシミュレーション形式で選択可能にするためのお手伝いをするという、いわゆるハンドセットのカスタマイズサービスだったのですが、おそらくこのようなサービスをインターネット経由でもできるようにしようというものだと思われます。現時点では、このページでSignature S DesignやSignature Touchのシミュレーションがすでにインターネット経由でできるようになっていますが、どうやらこれと同じサービスをAsterに対しても来年の初旬から開始しようとしている模様です。(これは明らかに有料のサービスなのですが、残念ながらこれらのカスタマイズの料金がどれくらいになるかについては、今のところ私は確認できておりません。)

◗  このほか、最近の9月には、上記Richard Laiさんの記事でもさりげなく紹介されていたように、いわゆる「Product Differentiation」の1つ目のアクセサリ製品となるBang & Olufsen技術搭載のヘッドフォンおよびワイヤレススピーカーが同時に販売開始されました。その関連の記事は以下となります。それぞれ、しめて£490および£400となるそうです。

Vertu announces headphones and wireless speaker, that Bang & Olufsen helped to build (by Pocket-lint, 2014/09/03)
vertu V headphones and speakers created alongside bang & olufsen (by designboom, 2014/09/05)

◗  あと、私もけっこうビックリしたのですが、なんとこれまで長年パートナーシップを結んできたFerrariとの契約が今年で切れるにあたり、今後は5年間、あの有名な高級自動車メーカー「Bentley」と提携することを発表しましたね。今年の10月(もう今月ではありませんか?)に最初の製品をリリースするとのことでしたが、どのようなすごい端末が出てくるのでしょうか。

Bentley Plans To Launch A Luxury Smartphone In October (by ForbesLife, 2014/7/7)
Bentley and Vertu team up to make mobile phone (by Telegraph, 2014/7/7)

◗  そして、10/2にリリースされたVertu Asterについてです。やはり、この件に関してもRichard Laiさんの記事(以下)はわかりやすいです。この端末がVertuでどのような位置づけになるのかなんとなく伝わってきます。この記事によると、Vertu Asterが少し安い設定になっているのはConciergeサービスが6カ月しかつかないからだそうです。しかもこの端末のOwnerさんには「1-to-1 Dedicated Service」のステータスはつかないのだそうです。

Vertu Aster is a luxury smartphone with ‘mid-tier’ price, top-tier specs (by Engadget, 2014/10/2)

 

あと、最後に、各Vertu端末のお値段と購入方法についてです。
Vertuの端末を購入するには、私たちは基本的に全国60カ国に約80あるとされる専門Boutique、または500以上はあるとされる各地の代理店に直接出向くしか方法はないとされています。
つまり、日本に住む私たちが今Vertuを購入するには、基本的に海外のどこかの国をまず訪問し、その際に直接その国の専門Boutique、または代理店に足を運ぶしかないということになるのですが、実はイギリスの高級百貨店であるSelfridgesのホームページからもオンラインで購入することができるそうです。現時点(この記事を書いた時点)では、新機種としてアナウンスされたばかりのVertu Asterを除いては、Vertu Signature Touchも含む、ほぼすべての機種をここで購入することができます。ホームページで製品を探せるので、たとえVertuの製品を購入しなかったとしても、各ハンドセットの価格を必要に応じてこのページ上でそれぞれチェックすることができます。
一見、「本当にVertuがこの百貨店のホームページを通して自社製品をオンライン発売しているの?」とちょっと懐疑的になってしまうと思うのですが、安心してください。私が自分のTwitterアカウント経由で@vertu(Vertuの公式Twitterアカウント)に正式に問い合わせてみたところ、Vertuの回答は「この店はVertu公認のれっきとしたRetailer」ということだったのでおそらく間違いはありません。

 

また、このほか、Vertu関連のSNSアカウントのリンクも貼っておきます。Vertuは今やさまざまなSNSを駆使して自社製品やサービスに関する情報を積極的に発信しています。(以前はどちらかというと報道は控えめというか保守的だったのですが、現在のCEOになってからは別人のように積極的に情報を公開するようになりました。)

・  https://twitter.com/vertu (公式Twitterアカウント)
・  https://www.facebook.com/Vertu (公式Facebookアカウント)
・  http://www.pinterest.com/officialvertu/ (公式Pinterestアカウント)
・  https://plus.google.com/+vertu/posts (公式Google+アカウント)
・  http://instagram.com/officialvertu (公式Instagramアカウント)

Vertu公式ホームページ:  http://www.vertu.com
Vertu CEO Twitterアカウント:  @maxpog
Vertu Chairman Twitterアカウント:  @anssivanjoki


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