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この記事は 2014年12月31日 に以下のカテゴリに投稿されました Smart Phone.

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総務省が携帯3社向けにあたらしい電波の割り当てを決定 – ちょいわかりにくいので説明をしてみよう

3G / 4G / LTE

3G / 4G / LTE

数日前の話ですが、総務省が新しい電波の割り当てを携帯3社に対して行いました。

まぁビッグキャリアの3社向けなので、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社に対しての訳です。

ちまたでは 4G サービス向けの電波といっていますけど、これってなんだかおわかりかな?

ちょっとそのあたりについて、わかりやすく説明してみたいと思います。が、どうなるか?

まずは、今回の周波数の割り当てについてですが、

  • 3.480GHz~3.520GHz ドコモ
  • 3.520GHz~3.560GHz KDDI
  • 3.560GHz~3.600GHz ソフトバンク

にそれぞれ 40MHz 幅が割り当てられました。

今回はもめ事が無くて良かったですね。3社とも一応公平に電波が割り当てられたわけです。

で、この周波数の割り当てを何に使うのかという事から話が始まるわけですが、それは、4G サービスを展開するという事なのです。

G ってのは Generation の略だから、世代って事ですよ。だから 4G は第四世代って事になります。

ここで既にえっ?と思われる方も出てくると思うのですが、そうですよね。
4G って既に使ってるでしょ。って。
そう au の iPhone なんかは、わざわざアンテナピクトの横に LTE と表示されていた物を 4G って直していますもの。(iOS8 から)

ちなみに LTE:Long Term Evolution の略で日本語では“長期的進化”のような意味。

そう。既に使っているんですよ。4G で使える範囲にいれば。

でもね、4G って、まだまだ先が有るのです。スゲー携帯が早くなるのですよ。

今使っている 4G は、4G の中で規格化された一部を使っているのですね。だからまだ完全では無いのだけどね。

これも 4G サービスの中で既に規格化された物ですから、既に使っていると思われた方も間違えてはいないのです。一応だけどあってるよ~

でも一時は今使っている LTE とか WiMax は 3.9G とか呼ばれている事も短い間だったけど、有ったのです。その後みんなが 4G というので 4G になっちゃった。

だから今回の割り当ては、その先の話なのですね。今回割り当てがされた周波数が使われるのは。完全な 4G を実現するためなのです。

今スマートフォンが使っている周波数というのは、今回割り当てられた周波数よりも、ずっと低い周波数が使われています。例えば

  • 450 – 470 MHz band
  • 698 – 862 MHz band in Region 2 and nine countries of Region 3
  • 790 – 862 MHz band in Regions 1 and 3
  • 2.3 – 2.4 GHz band

こんな感じです。英語でかいてありますけど 、2.3-2.4GHz って周波数帯と800Mhz帯ぐらいの周波数が、今の 4G で使われています。

これ、世界的に共通でないと、出かけたりしたときに困るので、ちゃんと世界中で話し合って、決められています。

今回割り当てが決められた、

  • 3.4 – 3.6 GHz band (no global allocation, but accepted by many countries)

も本当はそうやって決められて行かなくてはいけないのだけど、まだ決定はされていない模様ですが、多くの国が賛同しています。近日中に決まるものと思われます。

LTE-Advanced っていうのはなんなのかというと、実はこれが正真正銘の 4G なのね。

えっもう使ってる?そう、au の人はね、一応サービスインしています。ドコモな人は来年夏ぐらいからかな東名阪地域で使えるようになる事になってる。

でもね。これってまだ 4G の一部の機能なのですよ。使っているのは。

キャリアアグリゲーション(CA)という言葉と必ず一緒に使われていると思うけど、これは 2つの電波を同時に使って、データー伝送スピードを向上させようという技術。
1車線の道路よりも2車線の道路の方が、沢山車が走れるものね。それと同じ。

例えばドコモが来年予定していて、東名阪地域で利用可能となるといっている LTE-Advanced は、800MHz 帯と 1.7GHz 帯の2つの電波を使い、下り 225Mbps のスピードですね。

大方の予想を裏切り au は既に今年の夏から LTE-Advanced のサービスインを行っていて、同じくキャリアアグリゲーション(CA)によって、800MHz 帯と2.1GHz 帯を、それぞれ 10MHz 幅分用いて 下り最大 150Mbps のスピードを実現しています。

でもね、キャリアアグリゲーション(CA)っていうのは LTE-Advanced の一部の機能でしか無いのですよ。さっきも書いてるけど。
だから、完全な 4G じゃあない。このあたりもかなりお話を複雑にする原因だね。

参考までに、大体ですけれど 3.9G と呼ばれる物は、下り 50Mbps 以上、上り 25Mbps 以上の通信速度を持つ物で、LTE 通信を指します。

LTE-Advanced と WiMax2 の2つの規格が 4G に適しているとちゃんと正式に承認されていて、これは、ITU(International Telecommunication Union) って所でちゃんと決められた事なんです。(ITU : 国際電気通信連合)

じゃ LTE-Advanced はなんなのかというと、その中にキャリアアグリゲーション(CA)って一つの機能があり、現時点ではこれを実装して使えるようにしました(します)って事であって、他にも

  • インテリジェントリレー
  • MIMO(Multiple Input Multiple Output)の拡張
  • セル間協調送受信(CoMP)
  • ヘテロジニアスネットワーク(HetNet)

などの技術が LTE-Advanced には盛り込まれていているのです。
これが全部実装されて使えるようになると、なんと!1Gbps超の超高速通信が利用できるとされていて、これが 4G の世界な訳です。
そうすると、次の 5G(?) がくるわけなんだけど、これはまだ実態が明らかではありません。

今回は、その 4G を実現するために必要な周波数の割り当てが、携帯大手3社に対して行われたわけですね。

おそらくこれらの実装はキャリアアグリゲーション(CA) と同様に徐々に実装されてくると思われますが、現時点での各社の対応予定は、

  • ドコモ 2016年10月
  • KDDI 2016年6月
  • ソフトバンク 2016年12月

と発表しています。

なんと2016年には別次元のスピードが体感できて、きっと大きく変わっていると思う。

今がたがた言っている、データー通信量がどうのなんて話は、一瞬でその制限量を超えるし、スピードがなんて話はその想像も超えるなんて、なんか予想も出来ないと思うけど・・えらいこっちゃ。

今でもそんなに不満はないけど、

早く無ければいけないんですか?

といわれれば『はい。そうです!』とはっきり答えたい。

そうなると固定回線なんていらないでしょ。こっちが遅い事に問題が出てきそう。

すごく変わると思うけど、具合的になにがどう変わるか、お正月に考えてみましょ。

今年は本当にお世話になりました。

良いお年を~お迎えください。

来年も頑張りますよ!

来年もよろしく~

 

 

 

 

 

 

 

 


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