片側の座席のシートヒーターがこれぐらいのご予算で作ることができます。
購入した部品を組み合わせるだけで完成するのです。
昔乗ってたドイツ車とスウェーデン車(今は中国)には標準装備でついていたのだけれど、これがうちの奥様には大好評で、冬の寒い時期は重宝していたのですが、なかなかこの装備がある車が少なかったりで、それ以降、そんな車には乗っていないのでした。
バイクに乗りたい!
って目的もあったのだけれど、秋月電子の八潮店へ向かった。
まぁ、必要な部品もあったのだけれど、たまには見ておかないとなんてのもあってさ。
あそこに行くと、楽しいから、すぐに時間が過ぎてしまうのだけれど、ぶらぶらといろいろな部品を見てたら、見つけた!
シートヒーター用の発熱体。
これ、もちろんシートヒーターとして使えるし、たぶんだけれど、注意して作れば、発熱ベストみたいにもできるだろうなぁと思う。多分スマホの大容量サブバッテリー(5V)でも、発熱はするだろう。
これ専用の車のシガーライターから電源を取る部材も売っていたけれど、それはやめた。
面白そうだなぁと思って、手に取ると、大きさは100(横)×255(縦)mm、厚み2mm ぐらいで、3W程度の電力(12V)とある。最高温度は60°だって。
1個300円。
一つの座席に3枚ぐらい使えば、あったかいだろうなぁなんて考えてた。
※既に秋月電子では、完売の状態です。代わりになりそうなものは、
を見つけましたが、電圧が 5V 対応なので、工夫が必要になりそうです。
ふ~ん。という感じで、一度はその場から離れたのであるが、また店内を徘徊していると、今度は PWM のモーターコントローラーなるものを発見。
電圧は7~30V、5A まで PWM で制御できると書いてある。
コレ、破格だと思うなぁ 1個 250円だもの。
自分で作る事もできなくはないが、この予算で PWM のコントローラは作れないだろ。
なんて考えていた。
ここでビビット来ちゃったんだよねぇ。
さっきのシートヒーターと、この PWM コントローラー使えば、温度の調整ができそうじゃん。
予算は、300円 x 3 枚 とこの PWM コントローラー1個 250円だから、1,150円か・・
PWM のコントローラーには、これまた自作だと無理だろと思う、1~5のメモリのついたダイヤルまでついてる。
3D Printer でケース作るのは、簡単だから、いっちょやってみますか・・
ちなみに PWM とは、Pulse Width Modulation の略。
この場合は、温度を調整するのだけれど、これやるときには、2つの方法がすぐに頭に浮かぶよね。
最近は、PWM による制御もごく普通に行われている。
多分これはいけると思う。
で、買ってきた。
早速調べた。
画像の通り、ケーブルが出ているが、接続する必要があるのは4本。
黒 - ヒーターへ接続
赤 - ヒーターへ接続
橙 - 12V電源のプラス
青 - 12V電源のマイナス
シートヒータはすべて並列に接続すればよい。
で、橙と青をバッテリーに接続。
詳しくは秋月電子通商の製品ページに回路図があるので、こちらを確認する。
さて、電源入れて、ちょっと波形を見てみる。
つまみが1の時
こんな DC パルスが観測できた。
これがデジタルオシロの便利なところだけれど、右に表示されているデューティ比と実効値を見ると、Duty 比が 26% 程度、実効電圧が 6.2V 程となっている。
つまみを回して、2にした時。
同じく Duty 比が 44.8%、実効電圧が 8.3V 程に上がった。
良いじゃん!
3の時
Duty 比は 70% 程、実効電圧は 10V を超えた。
4の時
さらに上がって、85% 、 11.3V。
5の時(この時ダイヤルを回すとカチッと音がする)
これで元電源から直結って感じで、ずっと給電しているのがわかる。
すばらしい!
PWM って、こんな感じなんだね。
実はこの波形、見ながら、シートヒーターはケツの下にある。
ダイヤルが1のときでも、ヌクヌクと温かい。
やっぱり、温度を調整できるようにして、正解だった模様。
ちなみに、専用のシガーライターから電源を取る部品には、このような機能はないみたい。
いい感じだね。
でもこれ、注意点としては、パワー MOS FET (2SK3357) がむき出しなので、まずはこれを何とかする。
この MOS FET 単体で買っても、400円近くするんだよなぁ。ってことでお得だとも思う。
発熱はほぼ無いようなので、線を短くして、こんな感じとした。
これまた秋月電子通商で買ってきた、ちっちゃいロッカースイッチと、通電を確認する、LED を装着することにする。
いやぁ、何度も書いているが、この PWM コントローラーすごいよ。
これは良いものを見つけたと思う。
また出かけたときには、買っちゃおうかな・・
実は八潮店には出かけたときには、2個しかなくて、悪いけど2個買っちゃったので、今はディスプレイはされていないかもね。(ごめん。でもまた出てくるよ。)
このような感じで実測データも素晴らしく良い感じなので、スイッチと LED つけて、ケースを 3D Printer で作ることにした。
失敗したくないので(無駄にフィラメントを使っちゃうから)念入りに、計測したつもりだったんだけど、やっぱりダメ。(目が悪くなったからか?)
2~3 rd トライで、何とか作ったケースがこれ。
3M のシートを使うと、シートに接した面は、ピアノブラックみたいにキレイに出力できるんだよ。
凄いと思う。
側面もまぁこれなら、カーボン調に見えるってことにして、これで満足。
さぼってるだけだけど、もしも放熱が必要になったりすると困るので、今のところ、底板は作ってないけど、作ろうかなぁ・・・(すぐできるけど)
って蓋作ったのでファイル差し替えました。
ちなみに使ったロッカースイッチはこちら。
ほんとは、LED 付きのスイッチがいいかなぁと思ったのだが、八潮店にはなかった。
ギボシでヒーターを並列に接続するので、多分足りなくなると思って、帰りにホームセンターへ寄った。
ギボシと LED をマウントするための補助具をホームセンターで入手。(エーモンのITEM No.1840 という製品に手持ちの 5㎜ の LED と適当な抵抗を組み合わせた)
ギボシは並列に接続するための2口メスってのもあるんだねぇ。これは便利だけど、割高かな?まぁいいかってことでこれ買った。
実は LED 付きのスイッチもこのホームセンターで発見。
そうか。車につけることを目的とするのなら、こういった部品は、ホームセンターやカー用品店の方が、手に入れやすいってことなのね。
良さげなスイッチもあるのだが、秋月でスイッチ買っちまったから、あきらめた。
もしも同じようなことするのなら、LED の配線が必要ないので、こちらの方が良いかもね。(実は少し悔しい)
さて、次は、車に装着して、様子を見てみましょうかね。
って、その2を書こうかと思ったけれど、大した内容にならないと思うので、やめとく。
シートカバーが装着してあるので、それはがして、間に挟んだだけ。
背中の面は、カーペット用の両面テープで、落ちないように張り付けて、またシートカバーをかぶせる。
後は、シガーライターのあたりから、電源を引いてきて、接続して完了です。
使ってみると、すげぇ快適。
そんなに寒い地域ではないのだけれど、これは暖かいよ。
これで、朝の通勤時でも、おケツと腰あたりは、ホコホコに暖かいでしょうね。
特にエンジンが暖まる前には効果的だろうなぁと思う。
少しできる人なら、簡単なので、おすすめですね。
工夫次第で、先に書いた、上着に仕込んだり、座布団に仕込んだり、考え次第で、いろいろできると思います。
電子機器が大好きです。
プログラムを書くのをお仕事としていたこともあるので、両方できる PIC や Arduino を使って、いろいろな(役にあんまり立たない)ものを作っています。
実は UNIX 関連のお仕事も長かったので、Raspberry Pi もお手の物なのですけれど、これから触る機会が多くなるのかなぁ。
ボチボチ行きますが、お付き合いください。
若いころの写真なので、現時点では、まだ髪の毛は黒くてありますが、お髭は真っ白になりました。
愛車の国鉄特急カラーのカスタムしたリトルカブで、時々、秋月電子通商の八潮店に出没します。