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この記事は 2020年09月11日 に以下のカテゴリに投稿されました Smart Phone.

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2020年6月のインドにおけるスマートフォン販売台数、COVID-19前のレベルに急速に戻り、スマホユーザー数は5億人を突破

インドのスマートフォン販売台数のお話。

インドでも感染が多くて、400万人もの人が感染していると、ニュースで聞いた。

つい先日の話だが、こちらは(残念ながら)2020年6月に調査した、スマートフォン販売台数への影響。

そんなに大きな影響はないみたいだけど・・

2020年6月のインドにおけるスマートフォン販売台数、COVID-19前のレベルに急速に戻り、スマホユーザー数は5億人を突破
インドの2020年第2四半期スマホ市場は、4月が壊滅的だったため前年同期比51%減に。オンラインチャネルのシェアは過去最高となる売上の約45%を獲得。
Counterpoint Technology Market Research Limited

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、COVID-19との戦いの中、インド政府が実施した全国的なロックダウンによって、4月の出荷はゼロになったが、2020年6月にはインドのスマートフォン市場は前年同期比で0.3%とわずかな減少まで急速に回復し、インドの2020年第2四半期におけるスマートフォン出荷は前年同期比51%減の1800万台をわずかに超えるレベルに留まったという調査結果を含むMarket Monitorによる最新調査を発表致しました。
ロックダウン中に積みあがったスマートフォン需要と、メーカー各社のプロモーションの効果が功を奏したことに加えて、COVID-19の感染リスクを避けるため、消費者が対面の手続きのない購入方法や、ネット販売を好み、スマートフォンメーカーもその消費者動向を鑑みて、オンライン販売チャネルへの在庫を積み増したことにより、COVID-19前のレベルへ急速に戻りました。

市場の動向について、カウンターポイント社のシニアリサーチアナリストのPrachir Singh氏は、以下の通りコメントしています。
「COVID-19流行によるロックダウンで、スマートフォンの製造と販売40日分が失われた。5月に入ると、政府は、店舗の再開と必需品以外のオンライン販売を許可した。その結果、市場ではロックダウンの制約が徐々に消えていき、売上急上昇に至った。この四半期は、需要と供給ともに外的要因による障壁が入った形となったが、それによって各メーカーは市場戦略を再考することになった。供給側について見てみると、4月に工場が操業停止し5月まで再開できなかったため、部品の供給不足に見舞われたメーカーがあった。組み立て終えた製品を輸入することで、なんとか供給量を維持したメーカーもある。この四半期の最終週には税関で部品が足止めされるケースも出て、サプライチェーンに影響を与えた。」

図1: インドのスマートフォン市場シェア 2020年第2四半期

図1: インドのスマートフォン市場シェア 2020年第2四半期

図1: インドのスマートフォン市場シェア 2020年第2四半期

出典: Counterpoint Research Market Monitor 2020年第2四半期
注: XiaomiのシェアにはPocoを含む

競合状況へのコロナウイルス流行の影響について、カウンターポイント社のリサーチアナリストShilpi Jain氏は以下の通りコメントしています。
「中国メーカーのシェアは2020年第2四半期には72%と、第1四半期の81%から低下した。ひとつには、OPPO、vivo、realmeなど中国主要ブランドからの供給が不安定であり、もうひとつには、反中国の感情が広がりつつあることが原因である。政府が、50を超える中国製のアプリを禁止し、中国からの輸入に遅延が生じる検査強化の実施という強硬な姿勢をみせたことが反中国感情に繋がった。こうした政府の措置は、6月のインド_中国間の国境紛争に起因する。」
一方で、中国メーカーのインド現地における製造、R&D能力、コスパの良さ、しっかり根付いた流通チャネルを考えると、消費者にとって他の選択肢は少ないのもまた事実である。加えて、グローバル化が進む中で、商品にどこの国製とラベルをつけるのは困難になっている。その商品の部品は色々な国から集められているからである。とはいえ、中国メーカーのシェア低下は、Samsungや地場のMicromax、Lavaといったメーカーにとってシェア奪回のチャンスとなっている。さらに、インドの通信大手であるJioとGoogleの提携によって4G Androidスマートフォンが手頃な価格で手に入るようになり、#VocalforLocal(インド首相の自国産業を大事にしようという呼びかけ)の機運に乗ってシェアを確保しそうである。」

インドには今でも3.5億人ものフィーチャーフォンユーザーがおり、この市場の落ち込みが最悪な状況となっており、出費にきわめて敏感なこのセグメントの消費者が買い控えた結果、2020年第2四半期には前年同期比で68%減となりました。短中期的には、この流れで、中古や再生モバイル機器の市場に活気が出るのではないかと予測しています。

図2: インドのフィーチャーフォン市場シェア 2020年第2四半期

図2: インドのフィーチャーフォン市場シェア 2020年第2四半期

図2: インドのフィーチャーフォン市場シェア 2020年第2四半期

出典: Counterpoint Research Market Monitor 2020年第2四半期

市場サマリー:

  • 製品供給の問題と、消費者の間で高まる反中国感情にも関わらず、Xiaomiは2020年第2四半期のインドスマートフォン市場で首位の座を維持した。Redmi 8A dual、Redmi Note 8 Pro、Redmi Note 8といった機種が競争力のある価格、魅力ある機能、それに顧客へのリーチの広さから、引き続き消費者を惹きつけた。この四半期に、同社は超高級機セグメント(45,000インドルピー、597米ドル以上)にフラグシップ機種のMi10 5Gで参入し、同じく市場に投入したスマート掃除機やヒアラブルデバイスとともに、IoTのエコシステムを拡充しつつある。よく練られた戦略、カスタマーフォーカス、それとCOVID-19への迅速な対応が、この業績に繋がっている。
  • Samsungは業績回復が最も速く、COVID-19前のレベルの94%に戻り、2020年第2四半期の第2位となった。2020年第2四半期のシェアは26%と、前四半期の16%から増加した。改良されたMシリーズを実店舗のオフラインチャネルに流すとともにSamsung Care+のような新しいサービスでインド市場における地位を回復させた。Samsungは競合他社と比べ、サプライチェーンの分散化も進んでおり、安定な部品供給に役立っている。6月末にほぼフル生産に戻ることができた最初のメーカーでもある。
  • vivoもロックダウン後の需要増をうまくさばき、COVID-19前の6割の水準に戻した。加えてロックダウン後の製造キャパシティも急速に増やすことができた。フラグシップ機種V19の発売に加え、YシリーズのラインナップにY50やY30を加えたことも、6月の急回復に寄与した。
  • realmeは第4位を維持したものの、シェアは11%に後退した。5月のほぼ一か月間工場閉鎖を余儀なくされ、製造が追いつかなかったことが原因である。しかし、新たに発売した普及機種セグメントのNarzoシリーズは好調で、今後このセグメントでの勢いで業績を伸ばしそうである。
  • OPPOもこの四半期は製品供給で苦しんだが、超高級機セグメント(45,000インドルピー、600米ドル以上)のフラグシップ5G機種であるFind X2シリーズやヒアラブルの発売で、ブランドイメージを作り出すことができた。普及機種のAシリーズも改良され、消費者へのアピールを強めた。
  • OnePlusは、新発売した5G機種のOnePlus8で、高級機セグメント(30,000インドルピー、398米ドル以上)におけるトップに返り咲いた。
  • Appleは依然として超高級機セグメント(45,000インドルピー、600米ドル以上)のリーダーである。第2四半期にはOnePlusにシェアを取られたがiPhone 11の出荷は堅調である。
  • この四半期、Xiaomi、vivo、Samsung、OPPOなどのメーカーはO2O(オンラインからオフラインへ誘導する手法)戦略をとり、積みあがった需要をさばくとともにオフラインのチャネルパートナーの支援を行った。
  • 消費者は非対面やソーシャルディスタンスを求めたため、オンラインチャネルのシェアは過去最高レベルに達し、売り上げ全体の45%になった。これは四半期としては記録的数字である。
  • Itelは、引き続きフィーチャーフォン市場におけるリーダーで、この四半期には24%と過去最高のシェアとなった。
  • インドには、政府の政策によって、製造と輸出の拠点として発展する大きなチャンスが存在する。総予算4,100億インドルピー(約5,700億円)のPLI(インド国内製造に対するインセンティブ制度)制度が4月に施行されて以降、各社はインド国内に製造拠点を立ち上げようと計画を進めている。例えば、地場のLavaは端末製造を中国からインドに移転してPLIを活用しようとしている。Appleもスマートフォン製造の2割を中国からインドに移そうと検討中である。

包括的で詳細なデータを掲載したMarket Monitor 2020年第2四半期版は、購読者の皆様にご提供致しております。弊社の最新の調査・分析・プレスリリースに関するお問い合わせは、press(at)counterpointresearch.comまでご連絡ください。

Market Monitorのデータは、各社のIR情報から推定した出荷台数、各社へのインタビュー、売上数値からの裏付け、流通在庫チェック、その他の二次調査、に基づいて得られたものです。

スマートフォン市場のグローバルシェア、および米国、中国、インドの国別シェアについては、弊社のデータセクションからご覧ください。四半期ごとに内容を更新しています。
・データセクション: https://www.counterpointresearch.com/data/
・グローバル: https://www.counterpointresearch.com/global-smartphone-share/
・米国: https://www.counterpointresearch.com/us-market-smartphone-share/
・中国: https://www.counterpointresearch.com/china-smartphone-share/
・インド: https://www.counterpointresearch.com/india-smartphone-share/

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

以上

フューチャーフォンのシェアはともかく、スマートフォンのシェアは、日本とは大きく違って面白いですね。

人の数が多いから、いろいろな機種がと思いきや、だいたい使っているスマートフォンは、決まっているという感じ。

おそらくは、安くて良いもの(コスパが高い製品)を使っているのではないかなぁと思います。

しかしまぁ、400万人の感染者数って、すごい数ですよね。

この調査の時点では、急速に回復したとなっているけれど、この後また、急速に下降するということなのかな?


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