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この記事は 2020年12月14日 に以下のカテゴリに投稿されました Others (その他).

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AWS が、5つの産業向け機械学習サービスを発表

今回発表されたのは、以下の5つの機械学習サービス。

  • Amazon Monitron
  • Amazon Lookout for Equipment
  • AWS Panorama Appliance
  • AWS Panoramaソフトウェア開発キット(SDK)
  • Amazon Lookout for Vision

いずれも産業向けとなっています。

イチから構築するとなると、とてつもなく大変ですが、これらを利用することにより、大幅に開発期間などを短縮することができそうです。

AWS、5つの産業向け機械学習サービスを発表
アマゾンジャパン合同会社

AWS

AWS

Amazon Monitronは、センサー、ゲートウェイ、機械学習サービスで構成されるエンドツーエンドの機械モニタリングソリューションを提供し、メンテナンスが必要な機器の異常を検知

Amazon Lookout for Equipmentは、既存の機器センサーをご利用のお客様がAWS機械学習モデルを使用できるようにし、機器の異常を検知および予知保全を実現

AWS Panorama Applianceは、お客様の生産現場にある既存のカメラを活用しコンピュータビジョンを使用した品質管理と職場の安全性を向上

AWS Panoramaソフトウェア開発キット(SDK)により、産業用カメラメーカーがコンピュータビジョン機能を新しいカメラに組み込むことが可能

Amazon Lookout for Visionは、AWSが学習させたコンピュータビジョンモデルを元に、画像やビデオストリームを使って、製品もしくはプロセスの異常や欠陥を検出

フェンダー、BP、GEヘルスケアが新しいAWS産業向け機械学習サービスを使用
(シアトル発、2020年12月1日発表)Amazon.com, Inc.(NASDAQ:AMZN)の関連会社であるAmazon Web Services, Inc.(AWS)は、「AWS re:Invent」にて、Amazon Monitron、Amazon Lookout for Equipment、AWS Panorama Appliance、AWS Panoramaソフトウェア開発キット(SDK)、Amazon Lookout for Visionを発表しました。この5つの新しい機械学習サービスはいずれも、工業や製造業のお客様が生産工程にインテリジェンスを組み込むことができるサービスで、業務効率、品質管理、セキュリティ、職場の安全性の向上に活用いただけます。これらのサービスは、高度な機械学習、センサー解析、コンピュータビジョンの機能を組み合わせ、工業や製造業のお客様が抱える共通の技術的な課題に対応し、現在利用可能なクラウドからエッジまでの産業向け機械学習サービスを提供する最も包括的な製品群です。これこそ、何十万ものお客様がAWSの機械学習サービスを選び、様々な業界のあらゆる規模のお客様がAWSの提供する機械学習サービスを事業戦略の中核に据えている理由です。AWSの新しい産業向け機械学習サービスについてはhttps://aws.amazon.com/jp/industrial/をご覧ください。

より多くの企業が、製造工場、配送センター、食品加工工場などの現場に機械学習サービスの導入を検討しています。こうしたお客様にとって、データは自社の複雑な生産工程を密接につなぎ合わせる役割を果たしています。たとえ小さな問題でも、予期しない大きな問題になりかねないため、各生産工程は、通常密接に連携しており、わずかな許容誤差で運用されています。施設内で運用している機器のデータを分析することで、お客様がこの課題に対応するのに役立ちます。多くのお客様はAWS IoT SiteWiseのようなサービスを活用して産業用機器からデータを収集し、パフォーマンスメトリックをリアルタイムで取得してきました。産業データの収集と分析にクラウドを使い始めたお客様は、データを有効に活用し、業務効率をさらに高めるために機械学習を組み込む方法はないかと模索し始めました。コストを削減し、業務効率を高めるために、機械学習を使って予知保全の実現に役立てたいと望むお客様もいれば、インターネットに接続していない場合や、レイテンシーを極力減らすことを重要視する場合に、エッジでコンピュータビジョンを使用し、製品の欠陥を見つけ、職場の安全性を高めたいと望むお客様もいます。こうしたニーズや機会の変化の中で、製造業の企業はAWSに、クラウド、産業用エッジ、機械学習を一緒にまとめて活用し、製造現場で生成される莫大な量のデータからさらに多くの価値を得る方法を期待しています。

Amazon MonitronとAmazon Lookout for Equipmentで機械学習を活用した予知保全が可能に
工業・製造業の企業が今直面している大きな課題は、既存の設備の継続的なメンテナンスです。従来、ほとんどの設備のメンテナンスは、機械が壊れた後や問題が起きてから対応するか、機械が壊れていないことを定期的に確認し予防的にメンテナンスするかのいずれかです。問題が起きてから対応すると、結果として莫大なコストとダウンタイムが発生することが多く、一方、予防的なメンテナンスは費用がかかり、過剰メンテナンスになるか、あるいは頻繁にメンテナンスを行わない限りは予防ができない可能性があります。そのため、機器のメンテナンスが必要な時を予測し対応する予知保全は、より確実なソリューションとなります。しかし、予知保全を機能させるためには、企業では従来、熟練した技術者とデータサイエンティストが、複雑なソリューションをゼロから作る必要がありました。例えば、用途に応じて適切なセンサーを見つけ出して調達し、IoTゲートウェイ(データを集計して送信するデバイス)に接続する必要があります。企業はその後、その監視システムをテストして、データをオンプレミスのインフラ、もしくはクラウドへ転送して処理をします。そこで初めて、データサイエンティストが学習モデルを構築し、パターンや異常がないか、データを分析し、異常値を発見した時のアラートシステムを作ることができます。中には、設備全体にセンサーを数多くインストールし、接続、ストレージ、分析やアラートなどに必要なインフラも実装して多額の投資をしてきた企業もあります。しかし、そうした企業でさえ、初歩的なデータ分析や単純なモデル化のアプローチをしていることが多く、費用が高いだけでなく、異常な状態を検知することに関しては、高度な機械学習モデルに比べると、非効率なことがしばしばあります。非常に正確な予知保全を可能にするような機械学習モデルを構築し、精度を高めていく専門知識を持ったスタッフが、大半の企業で不足しています。その結果、予知保全の実装に成功している企業は非常に少なく、成功した企業は、内製ソリューションを保守し負担を軽減しながら、投資したものをさらに活用する方法を探しています。そこで、この度発表したAWS機械学習サービスが役に立ちます。

既存のセンサーネットワークをお持ちでないお客様は、センサー、ゲートウェイ、機械学習サービスで構成されるエンドツーエンドのマシンモニタリングシステムのAmazon Monitronにより、異常を検知して産業機器のメンテナンスが必要な時を予測することが可能です。Amazon Monitronは、お客様が高度な機械学習駆動型の予防保全システムをゼロから構築するコストと複雑性を取り除き、ビジネスの中核である製造、サプライチェーン、オペレーションなどに集中することを可能とします。Amazon Monitronは、振動や温度などの異常な変動をもとに機器が正常に動作していない時を検知し、予防的メンテナンスが必要かどうかをお客様が判断できるよう、点検すべき時を知らせます。このエンドツーエンドのシステムには、振動と温度のデータを取得するIoTセンサー、データを集計してAWSに送信するゲートウェイ、設備の異常パターンを検知し、数分で結果を届ける機械学習クラウドサービスが含まれており、お客様には機械学習もクラウドの経験も必要ありません。Amazon Monitronがあれば、メンテナンス技術者は数時間で機器の健全性の確認することができ、しかも開発作業も特別な研修も不要です。Amazon Monitronは、工業・製造環境で使われるベアリング、モーター、ポンプ、コンベアベルトなど、さまざまな回転装置に使用することができます。用途は幅広く、データセンターで使われる冷却ファンや送水ポンプなどの数台の重要な機械の監視から、製造システムやコンベアシステムのある製造施設の大規模なインストールまで様々です。Amazon Monitronには、現場のメンテナンス技術者がリアルタイムで設備の運転を監視できるようにするモバイルアプリも含まれています。モバイルアプリがあれば、技術者は様々な機器全体の中で、設備の異常な状態についてアラートを受けとることができ、その機器の健全性をチェックし、メンテナンスの必要性を判断できます。技術者はモバイルアプリのアラートの正確さについてフィードバックを入力することでシステムの精度を上げることができ、Amazon Monitronはフィードバックから継続的に繰り返し改善していきます。Amazon Monitronは現在、一般提供されています。Amazon Monitronについて詳しくは、https://aws.amazon.com/monitronをご覧ください。

既存のセンサーはあるものの、機械学習モデルの構築を望まないお客様は、センサーのデータをAWSに送信することで、Amazon Lookout for Equipmentが、モデルの構築、機器の異常検知および予測を行います。まず、お客様はAmazon Simple Storage Service(S3)にセンサーデータをアップロードし、S3のロケーションをAmazon Lookout for Equipmentに提供します。Amazon Lookout for Equipmentは、AWS IoT SiteWiseからデータを引き出すことも可能で、OSIsoftなどのよく使われる機械運用システムともシームレスに動作します。 Amazon Lookout for Equipmentは、データを分析し、正常もしくは健全なパターンを評価し、それら全データを使用した学習結果から、お客様の環境向けにカスタマイズしたモデルを構築します。そして、Amazon Lookout for Equipmentは、構築された機械学習モデルを使って、既存センサーから入ってくるデータを分析して、マシン故障の警告サインを早期に特定します。これにより、お客様は予知保全を行うことができ、経費の節約、生産性の向上、そして製造工程での故障を防ぐことが可能です。Amazon Lookout for Equipmentはお客様が既存のセンサーからより多くの価値を得ることを可能にし、お客様の生産工程全体の実質的な向上となるようなタイムリーな意思決定をするのに役立ちます。Amazon Lookout for Equipmentについて詳しくは、https://aws.amazon.com/lookout-for-equipmentをご覧ください。

AWS Panoramaはコンピュータビジョンを元に、生産工程と職場の安全性の向上を実現
多くの工業・製造業のお客様が、施設や機器のライブ映像を画像認識することで、モニタリングや目視での外観検査を自動化し、リアルタイムで意思決定をしたいと望んでいます。たとえば、お客様は日常的に微粉砕機やレーザ工具などの高速プロセスをチェックして調整が必要かどうかを判断したり、現場や機材置き場などで、歩行者やフォークリフトが指定の作業ゾーン内で作業するなど法令遵守しているかどうかを確認したり、施設内でソーシャルディスタンスが取れているか、PPEが使われているかなど、作業員の安全を評価したりする必要があります。しかし、現在使われている一般的な監視方法は人手に頼っており、エラーが起こりやすく、規模の拡大が困難です。お客様はクラウドにコンピュータビジョンモデルを構築して、ライブ映像を監視し分析することもできます。しかし、製造拠点の多くは、遠隔もしくは周りに何もないような場所にあり、通信ネットワークへの接続性は遅いか、費用が高いか、あるいは全く存在しないかです。この問題は、製造したパーツの品質やセキュリティフィードを手作業でチェックしているような生産工程にとってはさらに難しくなります。たとえば、もし高速スループットの製造ラインで品質の問題が発生した場合、お客様はすぐに知ることで、早期に解決し費用を抑えたいと思うでしょう。この種の映像は、クラウド上でコンピュータビジョンを使えば自動で処理が可能ですが、映像は帯域が広く、アップロードに時間がかかります。その結果、お客様は大変ながらもリアルタイムで映像フィードを監視する必要があり、エラーが起こりやすいうえ、費用も高くつきます。そうしたモデルを実行するスマートカメラを使用したいという希望もありますが、そうしたカメラを使って、正確性に優れ、低遅延のパフォーマンスを得ることは難しいこともあります。結果、ほとんどのお客様は、カスタムコードで動くようにプログラム化することのできない、産業機械に統合されている単純なモデルを実行することになりかねません。そこでAWSが提供するサービスはこちらです。

AWS Panorama Applianceは、新しいハードウェアアプライアンスで、コンピュータビジョンを、お客様がすでにデプロイ済みの既存のオンプレミス型カメラに追加することができます。お客様がAWS Panorama Applianceを自社のネットワークに接続して起動すれば、デバイスが自動的にカメラストリームを認識し、既存の産業用カメラとの交信を開始します。AWS Panorama Applianceは、AWS機械学習サービスおよびIoT servicesと統合されており、オーダーメイドの機械学習モデルを作ったり、より精度の高い分析のために動画を取り込んだりするのに使えます。AWS Panorama Applianceは、AWSの機械学習サービスをエッジに拡張し、ネットワークがない現場でお客様が利用することもできます。どのAWS Panorama Applianceも、コンピュータビジョンモデルを複数のカメラストリームに平行して実行することができるため、品質管理、パーツの識別、職場の安全確認などの用途に使えます。AWS Panorama Applianceは、AWSおよび小売業界、製造業、建設業、その他の業界向けのサードパーティの学習済みコンピュータビジョンモデルと連携します。お客様がAmazon SageMaker内で開発したコンピュータビジョンモデルも、AWS Panorama Appliance上にデプロイすることができます。

AWS Panoramaソフトウェア開発キット(SDK)は、ハードウェアベンダーがエッジ側で有意義なコンピュータビジョンモデルを実行できる新たなカメラの構築を可能にするものです。AWS Panorama SDKを使用して構築されたカメラでは、高速で運転しているベルトコンベア上の破損したパーツを検知したり、機械が指定された作業区域以外のところにあることを検出したりといった用途にコンピュータビジョンモデルを使うことができます。こうしたカメラは、NVIDIAやAmbarella製のコンピュータビジョン用チップの使用が可能です。AWS Panorama SDKを使うことで、メーカーは問題を見つけるための高解像度の高品質ビデオを処理できるコンピュータビジョンモデルをカメラに搭載することができます。またイーサネットで電源を供給し、現場周辺に設置するような低価格のデバイスに、より高度なモデルを構築することも可能です。お客様はAmazon SageMakerで独自のモデルを学習させ、クリック1つでAWS Panorama SDKを使って製造したカメラにデプロイすることができます。また、Lambda機能を追加して、テキストもしくはEメールで、潜在的な問題に対してアラートを送るよう、AWS Panorama SDKを使ってカメラを作ることもできます。また、AWSはPPE検知やソーシャルディスタンス確保といったタスクにはあらかじめ構築したモデルを提供しており、お客様は機械学習作業や特別な最適化なしで、こうしたモデルを数分でデプロイすることも可能です。

AWS Panoramaや対応可能なベンダーやパートナーについて詳しくは、https://aws.amazon.com/panoramaをご覧ください。

Amazon Lookout for Visionは、画像や動画から自動的に素早く、そして正確に異常を検出できるサービスを低価格で提供
AWSのお客様がコンピュータビジョンをカメラにデプロイして使う用途の一つが、品質管理です。工業・製造業の企業は、常に品質管理を維持するための努力が欠かせません。製造業だけをとってみても、エラーを見過ごしてしまったために生産ラインが停止した際に発生した追加費用と売上損失は、毎年何百万ドルにも及びます。製造工程の外観検査は通常、人によって行われ、冗長で一貫性のない作業になりかねません。コンピュータビジョンは、一貫して欠陥を認識するのに必要な速度と正確性をもたらしますが、実装するには複雑で、かつ機械学習モデルを構築、デプロイ、管理するデータサイエンティストチームが必要です。このために、機械学習を搭載した外観異常検出システムは多くの企業にとって手の届かないものとなっています。そこで、AWSはこうした企業を次のように支援します。

Amazon Lookout for Visionは、異常や欠陥を見つけるために、1時間あたり何千もの画像処理が可能な機械学習を使用した、高精度で低価格の異常検出ソリューションです。お客様は機械部品の亀裂、パネルのへこみ、不規則な形、製品の色間違いなどの異常を識別できるよう、まとめてもしくはリアルタイムでカメラの画像をAmazon Lookout for Visionに送信します。そうすることで、Amazon Lookout for Visionが基準値から外れた画像を報告するので、お客様は適切に対処できます。Amazon Lookout for Visionは精巧なため、作業環境の変化によってカメラアングル、ポーズ、照明などが変わっても対応できます。その結果、基準値となる「合格」画像をわずか30枚提供するだけで、お客様は正確にかつ一貫して機械部品もしくは製造している製品を評価できます。また、Amazon Lookout for VisionはAmazon Panorama Appliances上でも稼働します。お客様は今日からAWSでAmazon Lookout for Visionを実行することができますし、来年初頭からは、Amazon Lookout for VisionをAmazon Panorama Appliancesや他のAWS Panoramaデバイス上で実行できるようになり、インターネットの接続が制限されている、あるいは全く接続できないところでもAmazon Lookout for Visionを使うことができるようになります。Amazon Lookout for Visionについて詳しくは、https://aws.amazon.com/lookout-for-visionをご覧ください。

アマゾン ウェブ サービスについて
アマゾン ウェブ サービス(AWS)は約14年にわたり、世界で最も包括的かつ幅広く採用されたクラウドプラットフォームになっています。AWSは、コンピューティング、ストレージ、データベース、ネットワーキング、分析、ロボット工学、機械学習および人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、モバイル、セキュリティ、ハイブリッド、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)、メディア、ならびにアプリケーション開発、展開および管理に関する175種類以上のフル機能のサービスを提供しています。AWSのサービスは、24のリージョンにある77のアベイラビリティーゾーン(AZ)でご利用いただけます。これに加え、インド、インドネシア、日本、スペイン、スイスを含む5つのリージョンにおける15のAZの開設計画を発表しています。AWSのサービスは、アジリティを高めながら同時にコストを削減できるインフラエンジンとして、急速に成長しているスタートアップや大手企業、有数の政府機関を含む数百万以上のアクティブなお客様から信頼を獲得しています。AWSの詳細については以下のURLをご参照ください。https://aws.amazon.com/

以上

現時点での使う側の状況によって、利用するサービスを分けていますね。

これは、導入途中だったりする場合でも、予算の関係で、導入を勧めている最中でも、利用が可能となるわけで、便利に使えそうにも思います、

ただ、どうなのだろう?

おそらくは、ガチッと最初に仕様を決めていると思うので、柔軟にこちらを利用すると決めることができるのか?

ただし、予め用意されたものを使うので、これらがハマれば非常に期間も工数も削減してシステムが構築できそうに思う。

もしもそんな状況であるのなら、検討してみる余地はありそうに思います。


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