ピックワールド(PIC World)

インフォメーション

この記事は 2021年10月03日 に以下のカテゴリに投稿されました Smart Phone.

この記事のタグ

, , , , , , , ,


MediaTek、2021年第2四半期にスマートフォン向けAP/SoC出荷シェアで43%を記録

まぁ、トップシェアとなっているのは、Qualcomm なのですけどね。

何と 5G 市場で、50%以上ものシェアを握っているそうです。

でも、MediaTek も頑張ったようで、2021年第2四半期では、43%ものシェア(出荷ベース)となっているそうですよ。

MediaTek、2021年第2四半期にスマートフォン向けAP/SoC出荷シェアで43%を記録
Qualcommは55%のシェアで5Gベースバンド市場を支配。半導体供給問題解消の為に、同社がファウンダリ供給を2社に増やす中で、TSMCノードのウェハー増加により、シェアは上昇すると予測。
Counterpoint Technology Market Research Limited

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、5Gスマートフォンの急速な普及の結果、スマートフォン向けAP (Application Processor) / SoC (System on Chip)チップセットのグローバル出荷は、2021年第2四半期に前年同期比31%の成長となったという調査結果を含むFoundry and AP/SoC serviceによる最新調査を発表致しました。
2021年第2四半期の5Gスマートフォンの出荷の伸びは、昨年のこの同じ時期と比較してほぼ4倍となっています。

カウンターポイント社リサーチディレクターのDale Gai氏は次の通り述べています。
「MediaTekは、過去最高の43%ものシェアを獲得し、スマートフォン向けSoC市場で覇者となった。中~低位セグメント向けの5G対応チップセットのポートフォリオに競争力があったうえに、供給問題の影響をあまり受けなかったことが、この結果に繋がった。Qualcommと比較して、MediaTekは、RFIC(高周波集積回路)やパワーマネジメントIC(PMIC)などについての2021年上半期の半導体不足の影響が弱く、さらにTSMCの歩留まりが安定していたことにも助けられた。これに加えて4G SoCの出荷もあり、MediaTekが首位の座を強固にするうえで貢献した。」

スマートフォン向けAP/SoCグローバル出荷シェア(%) 2020年と2021年の第2四半期の比較

スマートフォン向けAP/SoCグローバル出荷シェア(%) 2020年と2021年の第2四半期の比較

スマートフォン向けAP/SoCグローバル出荷シェア(%) 2020年と2021年の第2四半期の比較

出典:カウンターポイント社Quarterly AP/SoC/Baseband Shipments Tracker, Aug 2021

5Gスマートフォン用のベースバンドチップの出荷が伸びていることに関して、カウンターポイント社リサーチアナリストのParv Sharma氏は、次の通りコメントしています。
「Qualcommは55%のシェアで、5G向けベースバンド市場を牛耳っている。その理由は、Apple iPhone 12シリーズの5Gベースバンドモデムチップセットを受注獲得したうえ、フラグシップの8シリーズから値ごろな4シリーズまで一式揃った5G SoCチップセットへの需要が極めて高いことに起因する。しかし、Qualcommが2021年上半期に半導体不足や製造歩留まりの影響を受けなかった場合、数字はもっと伸びていたはずである。今回の件を受けて、QualcommはTSMCをはじめ他のファウンダリへ委託先を多様化し、追加の製造キャパシティを確保し、2021年第2四半期末から様々な部品を流そうとしている。これによって部品供給が正常化すれば、失ったシェアをMediaTekから奪い返すために役立つ。」

5Gスマートフォン向けベースバンドチップのグローバル出荷シェア(%) 2020年と2021年の第2四半期の比較

5Gスマートフォン向けベースバンドチップのグローバル出荷シェア(%) 2020年と2021年の第2四半期の比較

5Gスマートフォン向けベースバンドチップのグローバル出荷シェア(%) 2020年と2021年の第2四半期の比較

出典:カウンターポイント社 – Quarterly AP/SoC/Baseband Shipments Tracker, Aug 2021

市場サマリー

  • MediaTek: 2021年第2四半期に43%のシェアを獲得し、スマートフォン向けSoC市場全体での覇者となる。特に低~中位セグメントの5G製品でシェアを伸ばした。LTE向けSoCのおかげで、市場における地位をさらに強固にした。
  • Qualcomm: 他社よりも、半導体不足やファウンダリの低歩留まりの影響を強く受ける結果となった。それでも、5Gベースバンドモデムの出荷シェアは55%で、この市場を以前牛耳っている。Qualcommは部品調達戦略に見直しをかけたため、今後は製品供給も利益も増えるだろう。
  • Apple: 高級機iPhone 12シリーズが相変わらず堅調で、Appleは2021年第2四半期のスマートフォンSoC市場の第3位となった。シェアは14%である。
  • UNISOC: スマートフォン向けAPチップセットの出荷は、2021年上半期は昨年上半期と比較して、倍以上に増えた。今年、同社は、HONOR、realme、Motorolaなどのスマートフォンメーカーから設計の受注を獲得し、顧客層を厚くすることができた。中国の消費者がUNISOCチップ搭載のスマートフォンを、より受け入れるようになったことも、成長にむけたよい兆候である。この四半期には9%のシェアを持って、第4位となった。
  • Samsung Exynos: スマートフォンのポートフォリオ戦略を手直ししている最中の同社は、7%のシェアで第5位に転落した。同社は、内製と中国ODMへの委託とを組み合わせた戦略に移行しつつある。結果的に、MediaTekとQualcommのシェアは、ODMが製造する中位の4Gや5Gから高級機にいたる、Samsungのスマホポートフォリオに採用されて伸びた。
  • HiSilicon: 米国の貿易禁止政策のため、HuaweiはHiSilicon Kirinチップセットを製造することができなかった。確保していたKirin SoCの在庫は底を尽きそうにある。このため、HuaweiはP50シリーズをQualcommのSoCを使って製造したが、その機能は4Gに限定されている。

ファウンダリ、チップセット、端末に関する包括的な調査に関しては、弊社までお問い合わせください。

【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

以上

頑張ったとは思いますが、未だに印象としては、エントリーレベル以下のスマートフォン等に多く利用されている感じが拭えないのが現状でしょうね。

正直言って、たったそれだけで(でも、結構正解だったりする)、敬遠する人もいるのではないかなぁ?

それにしても、シェアが拮抗してくると、今後の展開が楽しみになってきますね。

しかしまぁ、kirin が無くなったシェアを獲得したということのなのかなぁ。


コメントを残す

最近の投稿

最近のコメント

アーカイブ