MultiWii について、もう少し基本的なことを紹介しておきましょう。
Wii という言葉であれ!?っと思った方もいるのではないでしょうか?
そうです多分正解だと思います。
MultiWii は、任天堂社の Wii のコントローラーに内蔵されているセンサーと Arduino を接続した物が最初だそうです。モーションプラスというコントローラーと、ヌンチャクなるコントローラの2つだそうです。おうちにありますか?
これらのコントローラから、センサーを抜き出し、Arduino に接続してセンサーの値をソフトウエアで操作するものを作ったのです。もちろんこれらのセンサーが入手出来、Arduino のシールドとして準備が出来るのであれば、普通の Arduino のボードでも MultiWii を実現することが可能です。
上の画像2枚は MultiWii の御本家のページ http://www.multiwii.com/からお借りした画像ですが、ゲームコントローラーのセンサー部分を取り出し、Arduino Pro Mini と接続した物です。
MultiWii をちゃんと説明すると、Arduino のシステムにマルチコプターや飛行機・ヘリコプターなどを安定飛行させるための先に紹介した各種のセンサーをあらかじめ搭載した基板をMultiWiiと呼びます。
開発環境は Arduino そのものですから、用意されている IDE などをそのまま無料でダウンロードして使用することが可能です。
そう Arduino の派生型のボードなのです。代表的な物と思われるボードを下記に示します。
こちらが MultiWii のボードですね。↑は MultiWii SE ↓は MultiWii Pro です。
ついでというわけではないですが、他のボード類についてもちょっと紹介しましょう。
↓は I2C インタフェースボードで MultiWii SE に I2C インタフェースを持ったアクセサリ類を接続する際に必要となるボードです。↑は FTDI インタフェースボードで USB ポートを持っていない MultiWii のボードにファームウエアを転送したりするために使います。FTDI インタフェースボードは USB ポートを持たないMultiWiiを使うのであれば必ず必要ですが、I2Cインタフェースボードはすぐに必要というわけではありません。
こちらは Bluetooth 接続を可能とするモジュールとGPSモジュールです。野外で設定を確認したりするのに Bluetooth 接続したスマートフォンを使うことも出来ます。アプリも存在しています。これらはすぐに必要となる物ではありません。
MultiWii には、種類にもよるのですが、他のセンサー類を接続するためのインタフェースを装備しています。後ほど説明が必要になると思いますが、USB や I2C と FTDI などのシリアル通信によるインタフェースが代表的な物です。このインタフェースには、例えば GPS を接続したり、ソナー(超音波センサー等)を装備したり、また、機体にカメラを装着しそれを制御したり(ジンバル)工夫によって様々な用途を実現することが可能です。
ただ飛行(フライト)を楽しむだけではなく、自分で設定した内容を確認したり、独自の工夫によって様々な機能を実現したりすることが可能なシステムなのです。
最初は、安定して飛行することを目標に各種の準備・設定方法について紹介を進めていこうと思いますが、最終的にはいろいろなことにチャレンジしますよ~。(現在いろいろ考え中)
なお MultiWii の御本家は、
のページです。英語のページではありますが、MultiWii の基本的なことが詳しく説明してありますし、ソフトウエアの入手もこちらのサイトから可能です。同じような目的で楽しんでいる多くの方が、フォーラムを中心に様々なやりとりをしていますので参考になる事がたくさんあります。是非のぞいてみてください。
では、お楽しみに。
次回は飛行までに必要となると思われる物を説明したいと思います。
電子機器が大好きです。
プログラムを書くのをお仕事としていたこともあるので、両方できる PIC や Arduino を使って、いろいろな(役にあんまり立たない)ものを作っています。
実は UNIX 関連のお仕事も長かったので、Raspberry Pi もお手の物なのですけれど、これから触る機会が多くなるのかなぁ。
ボチボチ行きますが、お付き合いください。
若いころの写真なので、現時点では、まだ髪の毛は黒くてありますが、お髭は真っ白になりました。
愛車の国鉄特急カラーのカスタムしたリトルカブで、時々、秋月電子通商の八潮店に出没します。